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【社会】

「あたま→なぐられる10回」 死亡女児の訴え 野田市公表

千葉県野田市が公開した、栗原心愛さんが父からの暴力被害を訴えた学校アンケートの自由記述欄

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 千葉県野田市の小学四年栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡し、父親の栗原勇一郎容疑者(41)が傷害容疑で逮捕された事件で、野田市は一日、心愛さんが父親の暴力を学校に訴えたいじめアンケートの回答を公表した。アンケートの余白には「あたま→なぐられる 10回(こぶし)」「お母さんがいない時せなかをける」など、当時の担任の女性教諭が心愛さんから聞き取って記したメモが残されていた。

 アンケートは、心愛さんが小学三年だった二〇一七年十一月六日、通っていた小学校が実施。心愛さんは自由記入欄に「お父さんにぼう力を受けています。先生、どうにかできませんか」などと書き込んだ。

 市教育委員会などによると、担任は翌七日、心愛さんに聞き取りし、「口をふさいで」「ゆかにおしつける」「せなか 首をちからいっぱいける」などと心愛さんが受けた暴力をメモした。「きのうたたかれた あたま、せなか、首をけられて今もいたい」「おきなわでは、お母さんがやられていた」との記載もあった。

 学校からの連絡で県柏児童相談所は同日、心愛さんを一時保護したが、十二月二十七日に解除。市教委は一八年一月十五日、勇一郎容疑者に要求され心愛さんの回答のコピーを渡した。市によると、担任のメモ部分は消して渡したという。

 今回、アンケートを公表した理由について市は、父親が虐待を認めていない中、心愛さんの名誉のため必要と判断したとしている。

 文部科学省の松木秀彰生徒指導室長は一日、市教委を訪れて担当者と面談し、回答を父親に渡した対応は極めて不適切だったとし、県の第三者調査委員会などの検証に全面的に協力するよう口頭で行政指導した。取材に「保護者からの強いプレッシャーがあっても、子ども第一で考えるべきだ。虐待のリスクを高めた可能性があり、許されるものではない」と話した。 (林容史)

 

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