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【社会】

カニ漁船 ロシアが連行 日本海で操業の10人

 日本海で操業していた島根県のカニ漁船「第68西野丸」(一一五トン)が、ロシアの警備艇に連行されたことが県への取材で分かった。乗組員十人は全員日本人で、健康状態は問題ないという。

 ロシアの国境警備当局者は漁船に違法操業の疑いがあり、ロシアの排他的経済水域(EEZ)から極東ナホトカに連行したと明らかにした。ロシア当局筋によると、操業に必要な書類を所持していたかどうかなどを捜査する。

 島根県水産課によると、漁船は利見(かがみ)水産(同県出雲市)の所有で、一月三十日に連行されたという。水産庁から県に同日、連絡があった。第68西野丸が所属する島根県かにかご漁業組合によると、一月二十六日に境港(鳥取県境港市)を出港していた。

 船長は利見水産社長の利見秀治さん(52)で、漁業組合の組合長も務めており、妻の佐由里さん(49)は「トラブルの後、ほとんど眠れていない」と心配した様子で話した。

 漁業組合の古木均事務局長も「安否確認を早くしたい。乗組員を帰してもらえるか心配だ」と困惑の表情を浮かべた。

 在ウラジオストク日本総領事館もロシア当局が日本海からナホトカに連行したとしており「事案は把握している。情報収集に努め、適切に対応したい」とコメントした。

 ナホトカはウラジオストクから東に約九十キロの港町。

 二〇〇九年には鳥取県境港市の水産加工会社のカニかご漁船が、日本海でロシア国境警備当局に拿捕(だほ)された。会社が保証金を支払い乗組員十人が解放された。ウラジオストクの裁判所は違法操業に対する損害賠償などとして、会社に罰金の支払いを命じた。

 

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