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【社会】

成田、10月末に発着延長 開港以来初 地元協議会で正式合意

 成田空港の機能強化計画に基づくA滑走路の発着時間の延長時期を巡り、千葉県と成田市など空港周辺の九市町、国土交通省、成田国際空港会社(NAA)は四日、同県芝山町で四者協議会を開き、今年十月末からの早期延長を正式合意した。延長は一九七八年の開港以来初めて。

 四者は二〇一八年三月、原則午前六時から午後十一時までに限ってきた発着時間を、二本ある滑走路のうちA滑走路で二〇年の東京五輪・パラリンピックまでに翌午前零時まで延ばすことを合意したが、開始時期は未定だった。

 四日の協議会終了後、NAAの夏目誠社長は記者会見し「二〇年に訪日外国人四千万人という国の大きな目標に貢献したい。稼働率の向上を図りたい格安航空会社(LCC)、集荷時間を延ばしたい貨物航空会社のニーズは高い。使い勝手が良くなるとアピールしたい」と強調した。

 一方で、周辺住民には騒音増への懸念が残る。芝山町の主婦(62)は「延長される午後十一時以降は寝るころだ。いつもは静かなのに急にうるさくなると寝られなくなる」と不安を抱える。

 国交省とNAAは、二〇年三月末からの夏ダイヤではなく、今年十月末からの冬ダイヤでの早期延長を求めていた。

 NAAが急ぐ背景には、羽田空港が二〇年春から東京都心上空を飛ぶルートを新設して国際線増便を目指すなど空港間競争がある。

<成田空港の機能強化計画> 2018年3月、千葉県と同県成田市など空港周辺の9市町、国と成田国際空港会社が合意した計画。成田空港は激しい反対闘争を経て開港し、内陸にあるため発着時間が制限されている。計画では、20年の東京五輪・パラリンピックまでにA滑走路で発着時間を1時間延長。B滑走路(2500メートル)を1000メートル延伸し、20年代に3本目の滑走路(3500メートル)を建設する。完成後、空港全体の発着時間を2時間半拡大し、午前5時から翌午前0時半までとする。

 

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