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【社会】

注意!ネット競売にソムリエバッジ 偽物も確認 悪用の恐れ

インターネットオークションに出品されていた偽物のバッジ(左)と正規品

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 日本ソムリエ協会(東京)が認定試験の合格者に交付するバッジがインターネットオークションに出品されていたことが四日、同協会への取材で分かった。協会が自ら落札し、偽物が含まれていることも確認。飲食店への就職で悪用される恐れがあるとして注意を呼び掛け、悪質なケースは法的措置を取っている。

 ソムリエ協会は「ソムリエ」「ワインエキスパート」などの資格認定試験を実施。ソムリエの場合、受験するには飲食店での三年以上の職務経験が必要となり、筆記試験やテイスティングで審査される。

 二〇一八年の合格率は26・5%で、現在の資格保有者は三万人余り。合格者にはブドウをモチーフにしたバッジが与えられ、飲食店への就職やアルバイトで優遇されることもある。

 協会は「ここ数年で出品は百点を超えている」とし、実態調査のため数点を落札。正規品を十五万円で落としたが、裏に刻印された認定番号が削り取られていた。

 また、オークションサイト「ヤフオク!」に偽物を三十八点出品し、計約百三十万円を売り上げた男性がいたことも協会の調査で判明。損害賠償を求めて民事裁判を起こし、勝訴した。

 この男性は現在、関東地方の酒店に勤務。取材に偽物のバッジを胸に着けてソムリエと称して働いていたことがあると認め「ブローチ感覚だったが、認識が甘かった」と話した。

 日本ソムリエ協会の田崎真也会長は「資格はお金で買えないし、コレクションアイテムでもない。努力して資格を手にした人に失礼だ」と話している。

<ソムリエ> ワインの産地や年代、料理との相性に精通し、レストランなどで客に説明したり、提供したりする職業。仕入れや管理も担当する。イタリアやフランスでは国家資格。日本では日本ソムリエ協会などが資格を認定する。同協会の資格を持つ人は現在3万人余りで、うち約1万3000人は女性。1995年の世界最優秀ソムリエコンクールで、田崎真也(たさき・しんや)氏が日本人で初めて優勝した。

 

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