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【社会】

周りの子どもが幸せであってこそ 南青山児相計画 賛成区民の思い

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 「南青山のブランドイメージを損なう」と一部の住民が反対している東京都港区南青山の児童相談所建設計画。区の説明会では反対する意見が多い中、区内在住で2歳の男児を持つ父親(38)は児相設置を求める声を上げた。「自分の子どもの幸せも、周りの子どもが幸せであってこそ」。今後も説明会の場などで意見を述べていくつもりだ。 (山田祐一郎)

 通称「青山通り」や「骨董(こっとう)通り」から一本入った、店舗やカフェが並ぶ一角にある広大な空き地。港区が二〇二一年四月の開設を目指す「子ども家庭総合支援センター(仮称)」の予定地だ。

 昨年十二月十四、十五日に赤坂区民センターであった住民説明会には計約三百人が参加。質疑応答で「なぜ南青山なのか納得できない」と声が上がった。十五日は、三人の子どもを育てる女性が「意識の高い公立小学校に子どもを入れるため、億を超える投資をして家を建てた。南青山はお金を稼いで住むべき土地。ブランドイメージを守ってほしい」と述べると、会場から拍手が上がった。

 男性が参加したのは十四日。「将来、子どもが大きくなった時に、ブランドイメージ低下との理由で反対したなんて説明できない」と訴えた。児童虐待には詳しくないが、子どもが生まれて意識が変わった。

 その思いを強くしたのが、昨年三月に発覚した東京都目黒区の船戸結愛(ゆあ)ちゃん=当時(5つ)=虐待死事件。ショックを受け、現場のアパートへ足を運んだ。向かいにはマンションがあり、小学校も近く、子どもの歩く姿が多く見られた。「なぜ守れなかったのか」と思いが巡り、二時間ほど現場を離れられなかった。

 何もできない現実に無力感を覚える中、港区の児相整備計画を知った。「児相ができればすべて解決するわけではないが協力したい」。昨年十月の住民説明会を報道で知り、反対住民の意見に衝撃を受けた。「賛成意見も伝えなければ」。男性は南青山在住ではないが、一区民として十二月の説明会に参加した。

 千葉県野田市でも女児が死亡する事件が起き、児相や学校の対応が問題視されている。「近所の目だけではなく、学校や行政などそれぞれの役割が目となって子どもを守らないといけない」と社会全体が変わる必要があると思っている。

 児相は児童福祉法改正により特別区も設置できるようになり、東京二十三区では練馬区以外が建設を検討している。港区は一月末に発表した新年度予算案に建設費など六億六千七百万円を計上。予算案が成立すれば八月には着工する予定。区は建設についての住民説明会を今月中にも開く。

「子ども家庭総合支援センター(仮称)」の建設予定地

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