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【社会】

豚コレラ、5府県に拡大 愛知から出荷 農相「重大な局面」

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 愛知県は六日、県の遺伝子検査で豚コレラの陽性反応が出た同県豊田市の養豚場の豚の感染が国の検査で確定したと明らかにした。農林水産省によると、この養豚場が出荷した施設のうち、長野、岐阜、愛知、滋賀、大阪の養豚場でも感染を確認。昨年九月に岐阜市の養豚場で二十六年ぶりの発生が判明した豚コレラは五府県に拡大した。

 吉川貴盛農相は六日、省内での対策会議で「極めて重大な局面を迎えている」と述べ、防疫措置の徹底を指示した。各府県は殺処分を進める。

 愛知県は陸上自衛隊に災害派遣を要請し、豊田市の養豚場の全約六千六百頭の殺処分を始めた。半径十キロ圏にある六施設の計約千百頭の出荷も禁止した。

 豊田市の養豚場は一月以降、長野県宮田村、岐阜県恵那市、愛知県田原市、三重県内、滋賀県近江八幡市、大阪府東大阪市の計六農場に子豚を出荷した。このうち、三重県以外の五農場で陽性を確認。東大阪市への出荷は一月十八日、近江八幡市が同三十一日、田原市が二月二日、恵那市は同三日だった。

 宮田村への出荷は、豊田市の養豚場の豚に症状が出た後の五日午前七時ごろだったが、愛知県はこの段階では別の感染症を疑い、出荷自粛を要請したのは同日午前九時ごろだった。

 愛知県によると、豊田市の養豚場が今月四日、豚に食欲不振などの症状があると県に連絡。五日の県の検査で五頭が陽性反応を示し、さらに詳細な国の検査で六日に確定した。県は九日までに殺処分を終え、十二日には豚の埋却や施設消毒などの防疫作業を完了させるとしている。

 各府県によると、飼養頭数は東大阪市と近江八幡市の養豚場がそれぞれ約七百頭、田原市は約千六百頭、恵那市は約四千頭、宮田村は約二千四百頭。

 豚コレラは昨年九月以降、岐阜県内の八施設で発生。野生イノシシの感染確認も相次いでおり、岐阜県内と県境の愛知県犬山市や同県春日井市で計百頭を超えた。

 地元養豚関係者らには豚へのワクチン接種を求める意見があるが、農水省の小里泰弘副大臣は六日「飼養衛生管理基準を守ることで解決を目指す」と否定的な認識を示した。

 

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