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【社会】

性暴力テーマ講演延期 豊島区広報課長逮捕受け

 東京都豊島区は、としま産業振興プラザで九日に開催予定だった講演会「沈黙は破れるのか〜封じられる女たちのムーヴメント〜」の延期を決めた。

 講演会は男女共同参画都市宣言記念週間のイベントで、横浜国立大学大学院の江原由美子教授を講師に招き、女性の人権運動の歴史をひもとき、性暴力被害を受けた女性が声を上げにくい日本の状況を考えるために企画された。

 しかし、中一女子への強制性交の疑いで今月四日、区広報課長の高島武彦容疑者(56)が逮捕された。区男女平等推進センターの担当者は「事件を重く受け止め、逮捕から五日後のこの時期の開催は被害者の心情をかんがみると難しい。区全体の判断として延期を決めた」と説明する。

 出席を申し込んだ八十五人には五日に電話やメールで延期を伝えた。一部の出席予定者から「むしろ、やるべき」という声もあったそうだが、最終的には理解を得られたという。あらためての開催日は未定だが、担当者は「必ず開催する」としている。

 江原教授は「残念だが区の事情もわかる」と延期に一定の理解を示しつつ「事件については詳細を知らないのでコメントできないが、被害を受けた女性が訴えにくい社会構造が依然としてあり、今後とも、このような講演会を行ってほしい」と話した。 (宮崎美紀子)

 

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