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【社会】

小4女児死亡 父連れ帰った可能性黙認 柏の児相、確認記録なし

 千葉県野田市の小学四年栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅浴室で死亡した事件で、傷害容疑で逮捕された父親の勇一郎容疑者(41)が昨年二月末、県柏児童相談所の判断を待たずに心愛さんを自宅に連れ帰った可能性を認識しながら、柏児相が黙認していたことが分かった。柏児相はこれまで、昨年三月上旬に親族宅から自宅に戻ったと説明してきた。

 柏児相は、学校アンケートで心愛さんが父親からの暴力被害を訴えたことから、二〇一七年十一月に心愛さんを一時保護。同年十二月末、父方の親族宅で過ごすことなどを条件に保護を解除した。その後の昨年二月二十八日、柏児相の会議で、虐待の再発は認められず親族が体調不良を訴えたなどとして、自宅に戻す決定をした。

 県などによると、会議の二日前の二月二十六日、勇一郎容疑者が児相職員との面談の場で「今日で娘を連れて帰る」と強硬に主張。野田市によると、翌二十七日、柏児相職員が「心愛さんが父親の元に戻っていると思われる」と市児童家庭課に報告していた。

 柏児相は昨年三月十九日に行った心愛さんとの面談結果を元に、自宅に戻った日を「一八年三月上旬」と公表してきた。自宅に戻す決定後、心愛さんが自宅に帰ったかどうか確認したかについて、柏児相は「確認した記録が残っていない」とし、正確な日付は分からないという。

 県虐待防止対策室の担当者は「(勇一郎容疑者が児相と面談した)二月二十六日に連れて帰った可能性は否定できない。非常に不備があり、ずさんとの指摘は仕方がない」と話す。柏児相の担当者は「県の第三者委員会の検証に委ねるので、コメントはしない」とした。

  (太田理英子)

 

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