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【社会】

デブリ、初の接触調査 福島第一2号機 硬さなど確認

東芝エネルギーシステムズが開発した、福島第一原発2号機の原子炉格納容器内を調査する装置=1月、横浜市で

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 東京電力は十三日、福島第一原発2号機で、原子炉格納容器内に溶け落ちた核燃料(デブリ)に触れて硬さなど性状を確かめる初めての調査を始めた。格納容器側面の貫通部からパイプ型の機器を内部に挿入し、二本の「指」が付いた装置を遠隔操作して、底部に堆積する小石状のデブリが持ち上げられるかなどを調べる。

 東電は同日夜に調査結果の概要を公表する。

 東電は今回の接触調査を踏まえ、二〇一九年度後半に少量のデブリを取り出すサンプリング調査を計画。デブリを持ち上げられれば、採取場所が絞り込め、取り出しの実現可能性が高まる。動かなければ、硬さに応じた切断器具を開発する必要性が出てくるなど戦略の見直しを迫られる。

 装置はカメラ、放射線測定器、温度計などを搭載し、指はトングのように開閉して物体を挟む。原子炉圧力容器の真下にある格子状の作業用足場の脱落部分から、先端の装置をケーブルで格納容器の底までつり下ろし、二〜三カ所でデブリに接触を試みる。

 一一年に炉心溶融(メルトダウン)が起きた1〜3号機の内部にはそれぞれに大量のデブリが残るが、調査は2号機が先行。国と東電は一九年度にデブリ取り出しの初号機と工法を決め、二一年に取り出しを開始する。

<福島第一原発2号機の調査> 2号機では事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)の大部分は原子炉圧力容器内に残り、一部が圧力容器を突き抜けて格納容器の底部に落ちたと推定される。昨年1月の格納容器の内部調査で、底部全体に小石状や粘土状の堆積物を確認。圧力容器内にあるはずの燃料集合体の一部が落ちていたため、その周囲の堆積物はデブリとほぼ断定された。落下した経路は複数の可能性がある。

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2号機の原子炉格納容器底部。線の内側が調査範囲(東京電力提供)

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