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【社会】

骨髄バンクに問い合わせ急増 池江選手、白血病公表で反響

ドナー提供を呼び掛ける日本骨髄バンクの公式ツイッター画面

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 競泳女子の池江璃花子選手(18)による白血病公表の衝撃が続いている。「治療に専念し、周りは静かに見守って」と、がん経験者。日本骨髄バンクには、ドナー登録の手続きなど問い合わせが相次いだ。

 がん経験者の情報を、闘病中のがん患者に発信するNPO法人がんノートの代表理事岸田徹さん(31)は、二十五歳と二十七歳の時にがんになった。手術と抗がん剤治療を繰り返し、副作用で高熱が続くと「どうして、がんになったのか」と苦しんだ。

 入院中、見舞いに訪れた友人らが書き込んでくれたノートが闘病の支えとなった。「Think Big(大きく考えろ)」。この言葉のおかげで、将来に目を向けられるようになり、気持ちが楽になったという。

 一方、家族は心配しすぎて治療にも過干渉に。「かえって『早く元気な姿を見せないといけない』とプレッシャーだった。自分の選択を静かに見守ってくれる方がうれしかった」と岸田さん。

 池江選手に対しても、家族らの普段通りのサポートが闘病生活のポイントと考えており「今は治療し、生きることに専念してほしい」とアドバイスを送った。

 池江選手が十二日に公表した白血病の重要な治療法の一つに、骨髄移植がある。日本骨髄バンクによると、十一日には六件だった資料請求が、十二日にはメールなども含め二百七十件に上った。電話での問い合わせも増えており、ドナー登録や寄付の申し出が目立つという。

 骨髄バンクの登録者数は二〇一八年末時点で約四十九万四千人。新規登録者数は一時期落ち込んだものの回復し、一八年は約三万五千人がドナーに登録した。だが、年齢を見ると最多は四十四歳(一七年十二月末時点)。〇七年の最多は三十五歳で、二十〜三十代の登録が思うように進んでいないのが現状だ。

 登録者は五十四歳以下と決まっている上、体調などを理由に毎年二万人前後が取り消している。若い世代の登録者の確保が課題になっており、骨髄バンクは、若者が多い献血ルームで重点的に登録を呼び掛ける方針だ。

 

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