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【社会】

沖縄県民投票告示 辺野古住民、思い交錯

埋め立てが続く沖縄県名護市辺野古沿岸部の護岸で、砕石を積んで列をなすダンプカー=14日午前(ドローンから)

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 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設の是非を問う県民投票。辺野古区は条件付きで移設を容認しているが、「賛成を投じる」「行くか分からない」と住民の思いはさまざまだ。移設容認派にも「賛成する人はいない。県民の意思は示さないといけない」と漏らす人もおり、思いは錯綜(さくそう)する。

 辺野古商工会の理事を務める玉利朝輝さん(60)は、「投票に行くなら賛成を投じる」と話す。昨年の名護市長選で、自民党などが支援した新人候補が当選。玉利さんは移設工事に伴う集落活性化を想定し、高校まで暮らした辺野古に移住した。現在は父親が経営していた飲食店を拠点に、企業誘致を進めている。念頭にあるのは、かつてバーや娯楽施設が軒を連ね、隣接する米軍キャンプ・シュワブの米兵でにぎわった集落の姿だという。「全票反対だとしても国は基地を造る。移設を通じて辺野古を活性化させたい」と語る。

 「投票に行くか分からない」と話すのは元辺野古商工会長の飯田昭弘さん(70)。インフラ整備など条件付きで移設を容認しており、「県民が反対したところで国の決定は変わらない」と懐疑的だ。一方で、国内米軍専用施設の約70%が沖縄に集中する現状について、議論の必要性は感じている。「全国で受け入れられないものを、なぜ沖縄に押し付けるのか。県内だけでなく、全国で議論をしないといけない」と訴える。

 辺野古区の行政委員を務める許田正儀さん(69)は「県民の意思は示さないと」と話す。移設受け入れに反対してきたが、民主党政権の県外移設断念を経て、条件付きで受け入れた。今でも考えに変わりはないが、県民投票では反対に投じる考えだ。「基地は来ない方がよいと思っているのは本音。誰も賛成する人はいないって」と漏らした。

 

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