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【社会】

目指せ!!第二の仲邑さん 0歳も絵本で囲碁 2児の父が出版

絵本「ぱちんぱちん」を出版し、2人の子どもと碁石で遊ぶ森善哉さん=埼玉県川口市で

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 ゼロ歳から囲碁に親しんでほしい−。育児休暇中の子育て体験を機に、そんな願いを持ったパパが一冊の絵本を作った。折しも囲碁界では「天才少女」仲邑菫(なかむらすみれ)さん(9つ)のプロ入りが話題になるなど、低年齢での育成効果に注目が集まっている。作者の会社員森善哉(ぜんさい)さん(43)=埼玉県川口市=は「自宅に碁石や碁盤がない家でも、この絵本で子どもが碁に触れる環境を整えてほしい」と呼び掛ける。 (樋口薫)

 碁盤の目に置かれた白や黒の碁石。ページをめくると、てるてる坊主やアリさんに変身する。

 森さんが昨夏から三カ月かけて描き上げた絵本「ぱちんぱちん」。地元出版社「T&K」と交渉し、今年初めに出版した。森さんが自宅で読み聞かせると、生後九カ月の長男裕哉(ゆうさい)ちゃんは大喜び。長女彩乃ちゃん(2つ)は既に絵本を見ながら碁盤に石を並べ始めている。

 森さんは、父親の影響で高校時代に囲碁を始め、大学では囲碁部に所属。東京都千代田区の日本棋院でアルバイトをするなど、囲碁一筋の学生時代を送った。社会人になって一度離れたが、二〇一六年に彩乃ちゃんが生まれて一年間の育休を取ったのを機に、地元の囲碁クラブに通い、児童らに教えるようになった。

 昨年に裕哉ちゃんが生まれ、再び一年の育休を取得。その期間を利用し、絵本の制作を思い付いた。「子ども向けに囲碁のルールを教える本はあっても、もっと幼い子が楽しめる絵本は見つからない。自分で作ることにした」

 森さんは一度目の育休中に国家試験を受け、保育士の資格を取得。執筆に際しては、その時学んだ知識を盛り込んだ。「読み聞かせる親が『これなぁに?』と語り掛ける内容なら、生後六カ月でも楽しめる。描くキャラクターはサクランボや雪だるまなど、子どもの好きなモチーフを選びました」

 四月に史上最年少でのプロ入りが決まった仲邑さんは三歳で囲碁を覚え、今や第一人者の井山裕太五冠(29)に絶賛される打ち手となった。「絵本で囲碁に興味を持った子は、ルールを覚えるのも早いのでは」と森さんは期待する。また、プロを目指すわけではない子にも、囲碁は教育的な効果があると強調する。「自分の意図していない状況になっても決して感情的にならず、局面を打開する手段を考える力がつく」

 絵本の購入はインターネット書店「アマゾン」から。千八十円。問い合わせはT&K=電048(271)9356=へ。

ページをめくると…↓

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絵本「ぱちんぱちん」の一こま。二つの白石を雪だるまに見立てている

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