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【社会】

米軍 横田基地残土を所沢搬入計画 地元反発、中止訴え

米軍が横田基地の工事残土の搬入を計画している所沢通信基地。高校や病院、住宅街に囲まれている=埼玉県所沢市で

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 米軍が二月下旬から、横田基地(東京都福生市など)の工事残土を所沢通信基地(埼玉県所沢市)に搬入しようと計画していることが、分かった。所沢市民や市、市議会でつくる「所沢市基地対策協議会」の定例会で十五日、報告された。防衛省北関東防衛局から四日に概要説明があったという。基地対協などは本来業務以外の運用に反発し、土壌汚染も懸念している。 (加藤木信夫、井上峻輔)

 所沢市によると、米軍は横田基地内の外周道路に滑走路と交錯している部分があって危険だとして、外周道路の一部を切り替える工事を実施している。この工事で発生した土砂を所沢通信基地へ搬入する計画で、搬入予定量は三万七千立方メートルに上る。搬入期間は来年二月までの一年間の予定で、当初は一日当たりダンプカー五十〜六十台で運び入れる方針だという。

 計画を受け、基地対協は六日付で土砂搬入の中止要請書を北関東防衛局へ提出。「本来の通信業務以外の用途で運営されることは、私たちの願いである基地の全面返還が遠のくことにつながりかねず、到底容認できない」と訴えている。

 所沢市も五日、「搬入土砂に汚染土壌もしくは産業廃棄物などが含まれていないことを証明する書類提出」を求める文書を、同防衛局に提出した。

 市によると、同防衛局は米軍の意向を口頭で説明。「残土の仮置き場として使用するもので用途変更は考えていない」、「(土の汚染については)調査を進めている。今のところがれきが含まれたものではなく、汚染もないであろうと思われる」としたという。

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 市民団体「オスプレイから市民のいのちを守る所沢連絡会」で事務局を務める杉浦洋一さん(68)は「寝耳に水の話で大変驚いている。市民の願いである基地の全面返還と逆行するし、土壌汚染も怖い。大量のトラックが市内を走るのも危険で、問題は山積していると思う。搬入をさせないように市に要請するつもりだ」と話している。

 横田基地の撤去を求める西多摩の会で事務局長を務める寉田(つるた)一忠さん(74)も「基地から基地へと土砂を移すのはあまり聞いたことがないケースだ。基地の中にあった土砂の安全性が確保されているのかはっきりしないが、地元の声と懸け離れており、到底許されることではない」と話した。

 

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