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【社会】

郵便物盗み免許証偽造 カード不正利用1600万円 

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 他人名義のクレジットカードで高級腕時計をだまし取ったとして、詐欺などの疑いで警視庁に逮捕された男らが、東京都内の高級マンションの集合ポストから郵便物を盗み、約五百人分の個人情報を集めていたことが捜査関係者への取材で分かった。男らはこの情報を基に運転免許証を偽造し、名義人に成り済ましてクレジットカードを入手。二〇一七年末以降、少なくとも約千六百万円分を不正利用したという。 (西川正志)

 警視庁組織犯罪対策二課は昨年十月以降、偽造免許証を示して高級腕時計をレンタルし、だまし取ったなどとして、詐欺などの疑いで男女三人を逮捕。男らは腕時計を約三十万円で売却していた。組対二課は、男女約二十人が詐欺に関わったとみて捜査している。

 捜査関係者によると、男らは目黒区などの高級マンションに、オートロックの共用玄関から住人が出入りするタイミングに合わせて侵入。マンション内側のポストから公共料金の請求書などを盗み出していた。ダイヤル式のロックは回転する際の音や感触を頼りに解錠していたという。

 男らは郵便物の氏名、住所などをパソコンに入力し、精巧な運転免許証を偽造。顔写真は詐欺グループのメンバーの画像を張り付けていた。偽造した免許証を使って銀行口座を開き、クレジットカードを契約していた。男らはカードが郵送される頃、マンション前で配達員を待ち伏せしたり、不在票をポストから抜き取り、郵便局で偽造免許証と共に提示してカードを受け取ったりしていた。

 組対二課が押収したパソコンには、不正に取得した約五百人分の氏名や住所、勤務先、役職、家族の名前などが一覧表にまとめられていた。これらの個人情報は全てマンションポスト内の郵便物から入手したと同課はみている。

 マンション住人は、身に覚えのないカードの利用料金を請求されるまで、個人情報を盗まれた被害に気付いていなかった。

 都内の郵便局では、組対二課が男らを逮捕した後も不在票と偽造免許証を示し、クレジットカードをだまし取る被害が複数あり、同課が関連を調べている。

 捜査関係者は「ポストは個人情報の宝庫。集めた情報を他に悪用した可能性もある」と指摘し、注意を呼び掛けている。

◆男ら逮捕、主犯格か 警視庁、詐欺容疑など

 不正に入手した郵便物の不在票と偽造免許証を使った詐欺事件で、警視庁組織犯罪対策二課は二十日、詐欺と有印私文書偽造、同行使の疑いで、住所不詳、無職瓜生(うりゅう)誠容疑者(45)ら男女二人を新たに逮捕したと発表した。逮捕は十八、十九日。

 瓜生容疑者は、東京都内のマンションの集合ポストから郵便物を盗み、収集した個人情報を基に他人名義の免許証を偽造していた詐欺グループの主犯格と、組対二課はみている。グループの逮捕は計五人になった。

 逮捕容疑では、昨年六月三十日、目黒区の郵便局で、不正に入手した不在票と偽造免許証を示し、クレジットカードをだまし取ったとされる。

 組対二課によると、瓜生容疑者は「事件については今後全部話すが、弁護士と相談する」と認否を留保。女は容疑を認めている。

 瓜生容疑者らは詐取したクレジットカードで衣類などを買い、約二十万円分を不正利用していた。

 

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