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【社会】

ニセ電話詐欺 少年摘発1.5倍 「高額バイト」SNSで勧誘

受け子を募集するツイッターの書き込み。「#裏バイト」で検索すると表示される=一部画像処理

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 ニセ電話詐欺で現金を受け取る「受け子」をして摘発される少年が増えている。直接被害者と接触するため逮捕されやすい受け子はなり手が減っているため、詐欺グループが会員制交流サイト(SNS)を通じて「高額バイト」として勧誘。犯罪の知識が乏しい少年らを安い報酬で使い捨てにしていると警視庁はみている。 (福岡範行)

 「バイトありませんか」。千葉県内に住む高校三年の少年(18)は昨年八月、ツイッターに書き込んだ。アパートを借りるための金を稼ぐつもりだった。

 まもなく「お話あります。闇バイト。二十五万の報酬。即日即金支給」と返信がきた。少年は「すごい」と思い、仕事を引き受けた。相手とのやりとりには、メッセージが自動的に消去されて証拠が残らないアプリを使った。

 翌日、相手の指示に従い、東京都港区の六十代女性の家にキャッシュカードを受け取りに行った。しかし、女性から通報を受けて駆け付けた警視庁の捜査員に、詐欺未遂の疑いで逮捕された。少年は調べに「もう二度としません」とうなだれたという。

 警察庁によると、昨年、ニセ電話詐欺で摘発された二十歳未満の少年や少女は全体の三割に近い七百五十四人。前年の一・五倍に上り、大半は受け子だった。少年全体の三割を摘発した警視庁によると、これまでは地元の先輩らに直接勧誘された例が多かったが、近年はSNSを通じて加担するケースが目立つという。

 実際にツイッターで「#裏バイト」と検索してみると、「仕事内容:受け子」「受けた金額の5%〜8%」と募集や報酬に関する書き込みが複数あった。

 警視庁によると、少年同士が受け子や詐取金運搬役などの仕事をSNSで拡散している実態もある。

 昨年六月、ニセ電話詐欺の受け子をした容疑で警視庁に逮捕された都内に住む無職少年(18)は「暇なやついるか。簡単なバイトがある」とツイッターに書き込み、詐取金の運搬役を募っていた。これに応じた中学生の少女に対し、一回ごとに一万円の報酬を支払っていた。少年は、調べに「自分で運ぶのが面倒だった」と話したという。

 警視庁少年事件課の担当者は「中高生にとって報酬は大金に見えるかもしれないが、犯罪に関われば逮捕される。安易に引き受けないでほしい」と呼び掛けている。

 

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