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【社会】

皇太子ご夫妻、難民へ深い思い 国連の高等弁務官・グランディ氏寄稿

フィリッポ・グランディ氏

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 皇太子さまは難民問題に関心を持ち、昨年の会見では「すべての人が民族や宗教といった相違を乗り越え、持続可能な社会の実現を目指すことが、今まで以上に重要になっている」と言及されている。皇太子ご夫妻と交流がある国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のフィリッポ・グランディ高等弁務官が皇太子さまの誕生日に際し、本紙に寄稿した。

 日本は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)にとって、長年にわたり、とても重要なパートナーです。そのご縁もあり、二〇一六年に高等弁務官に就任し、初めての海外出張の訪問国の一つが日本でした。その時、東宮御所で皇太子ご夫妻に温かく迎えていただいたことを、光栄であるとともに恐縮したことを覚えています。

 お二人は、世界で何千万もの人が、紛争や迫害により故郷を追われていることに、大変心を痛めておられました。ご関心は幅広く、UNHCRの活動や戦略、国際社会の役割についてもお話しさせていただきました。

 その後、日本を訪問するたびに皇太子さまにお会いする機会をいただき、より深いところまでに話が及ぶようになりました。

 そして、昨年の来日時にもお会いできることが分かった時は、これまで以上に光栄な思いでした。なぜなら、私がお会いするのは近い将来の天皇陛下だからです。私たちはいつものように国際情勢や難民の苦境について意見を交わし、二〇一九年に横浜で第七回アフリカ開発会議が開催されること、二〇年の東京五輪で、難民選手団が結成されることなど、新しいニュースについてもお話をしました。

 私は心から、ご夫妻が万全の状態で、即位の日を迎えられることを祈っています。そしてこれからも、われわれの活動を力強く支えていただけると信じています。

<フィリッポ・グランディ> 1957年3月、イタリア・ミラノ生まれ。NGOで難民問題や人道支援などに携わった後、UNHCRへ。緒方貞子・元高等弁務官の特別補佐官などを歴任。

 2016年1月、後に事務総長に就任したアントニオ・グテレス氏の後を継ぎ、11代高等弁務官に就任した。

 

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