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【社会】

市民ら「民意を守れ」 トラック搬入次々、混乱 沖縄県民投票一夜明け

米軍キャンプ・シュワブの工事車両の入り口前で、移設反対を訴え座り込む人たち=25日午前9時37分、沖縄県名護市で

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 「民意を守れ」−。米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡る県民投票から一夜明けた二十五日、移設先の米軍キャンプ・シュワブゲート前では、基地建設に反対する市民らが集まり、抗議行動を繰り広げた。一方、資材を積んだトラックはこの日も何もなかったかのように淡々と搬入に訪れ、現場が混乱する場面もあった。 (神野光伸)

 午前九時半ごろ、トラックがゲート前に近づくと、「民意は示された」「県民は屈しない」と書かれたプラカードを持つ市民ら約四十人が、制止に入った県警機動隊員約二十人ともみ合いに。その場を動かず、「基地建設反対」と訴えたが、強制的に排除された。市民らはこの日早朝から、抗議のため座り込みに来ていた。

 「県民の民意は示された。県民側に立ちなさい。違法工事はやめろ」。約二十分後、市民らが抗議を続けているにもかかわらず、仮設の入り口が開けられ、トラックが次々と工事現場に入っていった。

 沖縄市の仲井間小夜子さん(92)は「自分たちのようなアリ一匹では、政府という巨象を倒せないけど、県民投票の結果が背中を押してくれた。これからも地道に反対を訴えていく」。

 市民団体「ヘリ基地反対協議会」の安次富(あしとみ)浩共同代表(72)=名護市=は「工事がどれだけ進んでも沖縄の民意と怒りは変わらない。県民投票の結果を反対運動にどう生かしていくか考えていきたい」と話した。

 二十四日の県民投票では、辺野古沿岸部の埋め立てへの反対票が七割超を占めた。投票率は、投票の有効性を測る目安とされる50%を超え、52・48%だった。反対票は四十三万四千二百七十三票で、県条例の規定で玉城(たまき)デニー知事が結果を尊重し、安倍晋三首相とトランプ米大統領に通知することになる投票資格者の四分の一(二十八万八千三百九十八票)を超えた。

 

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