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【社会】

オスプレイが試験飛行 木更津、整備開始から2年

陸上自衛隊木更津駐屯地で試験飛行を行った米軍のMV−22オスプレイ=26日午前11時36分、千葉県木更津市の木更津駐屯地で(市川和宏撮影)

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 陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)で定期機体整備中の米軍輸送機オスプレイ一機が二十六日午前、試験飛行を始めた。定期機体整備に伴うオスプレイの試験飛行は国内では初めて。防衛省北関東防衛局(さいたま市)から木更津市に連絡があった。 (山口登史、美細津仁志)

 木更津市によると、オスプレイは午前九時五十三分すぎにホバリングを始め、約二十分後の十時十分、木更津駐屯地北側の住宅が点在する地域をごう音を響かせながら旋回し、東京湾の方向に飛び去った。その後、駐屯地南側から飛行してきた機体は午前十一時三十七分に木更津駐屯地に着陸。格納庫前に駐機した。

 陸自木更津駐屯地は、米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)に所属するMV−22オスプレイ二十四機の定期整備拠点。米軍から受注したSUBARU(スバル)が、防衛省から格納庫を借りて作業してきた。試験飛行した機体の整備は二〇一七年二月から進められ、一八年六月からは別の一機も整備されている。今後、東京湾南部と相模湾の上空で試験飛行が繰り返される見通しとなり、整備拠点としての機能強化や事故への懸念が広がる可能性がある。

 整備期間は当初約七カ月とされていたが、丸二年が経過しても終わらなかった。防衛省北関東防衛局や木更津市によると整備要員の技術習熟や、部品の調達、作業マニュアルの作成などが難航したためという。

 防衛省などによると、MV−22オスプレイは五年に一度程度の間隔で分解・点検が必要とされる。今回の試験飛行に向け、今月二十〜二十五日には木更津駐屯地内で装置の点検、地上滑走、ホバリングなどの確認作業を進めていた。

 木更津駐屯地でのオスプレイの定期機体整備では、陸自が佐賀空港(佐賀市)に配備を計画する十七機も整備対象となっている。

 木更津市によると、米軍と防衛省、SUBARUの三者による覚書では、米軍横田基地(東京都福生市など)に所属するCV−22オスプレイは木更津駐屯地での定期機体整備の対象に含まれていない。

 木更津駐屯地から約八百メートル離れ、ほぼ全体を見渡せる「中の島大橋」には近隣住民らが集まり、海上に飛び立っていく様子をカメラで撮影する人もいた。

 反対派団体「オスプレイ来るな いらない住民の会」のメンバー紙谷敏弘さん(58)=千葉市花見川区=は「あんなに遠くを飛んでいたのに、重低音の爆音が響いた。近くならもっとうるさいだろう」と話した。

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