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【社会】

北海道地震 被災地に8000人の笑顔を 安平の小6、町民の数目標

集めた笑顔の写真を壁に張る早来小学校の児童=冨樫忠浩教諭提供

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 昨年九月の北海道地震で被災した安平(あびら)町の早来(はやきた)小学校に通う六年生二十六人が、町の人口約八千人と同数の笑顔を写真で集める「8000人の笑顔プロジェクト」に取り組んでいる。子どもたちだけで二千人以上集めたが、卒業を控えた三月十二日の報告会を期限とし、全国に協力を呼びかけている。 (村手久枝)

 安平町は大きな被害を受けた胆振(いぶり)地方にある。早来中学校が地割れ等で損壊したため、今も、早来小学校の体育館を中学生も使っている状態だ。早来小の児童の中には、仮設住居代わりのトレーラーハウスから通う子もいる。

 プロジェクトは、早来小六年生全員で考えたもの。「震災でお世話になった方々に感謝の気持ちを伝える」「早来小は元気だと伝える」「安平町の皆さんに元気になってもらう」の三つの目的を掲げ、担任の冨樫忠浩教諭(44)に提案し、十一月から活動を始めた。

 町役場や商店街、こども園、交番や消防署をはじめ子どもたちが歩いていける範囲の町民にはほぼ全員協力してもらった。支援に訪れたボランティアや、復興イベントに訪れたミュージシャンやスポーツ選手にも笑顔を撮らせてもらった。

 本来は十二月に開催した「笑顔をとどけよう集会」の会場に張るためだったがその時点で集まったのは約千五百人分。震災の体験から「町民全員がいてこその安平町」と実感する子どもたちは、卒業する三月までの継続を決めた。

 「先日は吹雪の中、二時間も歩いて八枚撮ってきたんです。子どもたちはギリギリまであきらめていません」(冨樫教諭)

 実は震災前に八千百十五人いた町民も、今は七千九百五十四人に減った。事情を知った協力者は全国に広がり、写真は約五千枚まで増えてきた。

 写真は、自分の笑顔とともに、A4サイズくらいの紙に早来小への応援メッセージを書いて(署名は原則ペンネームかイニシャルで)胸の前に掲げて撮影。送り先は事務局のメールで8000smileproject@gmail.comへ。返信はご容赦を。

<北海道地震> 2018年9月6日、北海道の胆振地方中東部を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生し、道内で初めて震度7を観測した。大規模な土砂崩れがあった厚真町などで42人が死亡。住宅など1617棟が全壊。一部損壊以上の被害は2万1000棟を超えた。道内最大の火力発電所が緊急停止し、ブラックアウトと呼ばれる大規模停電が起きた。

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