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【社会】

ゴーン前会長、保釈 変装 カリスマ無言

保釈され作業服姿で東京拘置所を出るカルロス・ゴーン被告=6日午後4時31分、東京・小菅で

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 百八日間の身柄拘束から解放された「カリスマ経営者」は作業服姿で現れ、持ち前の弁舌をふるうこともなく東京拘置所を後にした。六日に保釈された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(64)。保釈に強く反対していた検察側は「口裏合わせの恐れが現実になるかもしれない」と警戒感を強めている。

 六日午後四時半ごろ、東京都葛飾区の東京拘置所面会所出入り口から、青いキャップに白いマスク、紺の作業服にオレンジの反射材を着けた男性が現れた。

 保釈の瞬間を捉えようと早朝から集まっていた二百人超の報道陣の一部が走りだした。「ゴーン被告か?」。同じ作業服の男性や刑務官に囲まれた中央に、変装した被告の姿があった。

東京拘置所を出るゴーン被告を乗せた車両

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 ゴーン被告が現れたのは、面会所出入り口の正面に黒塗りのワゴン車が停車し、被告のものとみられる布団や毛布が積み込まれていた最中。報道陣がその様子に注目していると、被告はその脇に止まっていたスズキの軽ワゴン車に乗り込み、拘置所を離れた。

 軽ワゴン車は屋根に脚立、後部座席には段ボールが積まれ、同乗の運転手も作業着姿となり、工事関係者を装う念の入れよう。午後三時すぎから仏大使館や家族とみられる関係者の車の出入りが目立ち、報道陣も緊迫した雰囲気になっていたが、おとりのような黒ワゴン車に気を取られた記者からは「分からなかった」「何かの工事かと思った」と声が漏れた。

 拘置所前はこの日、報道用の臨時待機場が設けられた。フェンス越しにゴーン被告の姿を捉えようと、高さ三メートル超の脚立も並び、上空では複数の報道用ヘリコプターが常に旋回していた。誰かが出入りする度に現場は緊迫し、カメラのシャッター音も響いた。多くのリポーターが時々、その様子を中継した。

 海外メディアも多く、仏テレビ局の男性リポーターは「世界的にも成功し、個性もカリスマ性もある人物で注目が集まっている」と説明。ロイター通信の男性記者は「特別な格好で出てきて、世界の注目を集めるだろう」と話していた。 (中村真暁)

 

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