東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

中2自殺 いじめ認定 兵庫・尼崎 担任、アンケート放置

報告書の公表を受け、記者会見する生徒の母親(左)=18日、兵庫県尼崎市で

写真

 兵庫県尼崎市で二〇一七年十二月に市立中二年の女子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、市教育委員会の第三者委員会は十八日、学校でのいじめを認め「いじめが自殺に影響を及ぼした」とする報告書を公表した。いじめに関する生徒のアンケート内容を担任教諭が放置したとも指摘した。

 生徒が部活動内のトラブルを周囲に言いふらしたと勘違いした別の教諭が、自殺当日に生徒を厳しく叱責(しっせき)していたことも判明。第三者委は「自分を否定されたと感じ、学校に絶望した。複合的な要因で自殺した」と結論付けた。

 報告書や市教委によると、生徒はクラスで「ブタ」「死ね」といった陰口を言われていた。所属していた女子ソフトテニス部の部員にLINE(ライン)で集中的に悪口を書き込まれることもあった。

 生徒は同年十一月六日、学校のアンケートで「友達に嫌なことをされたり言われたりする」との質問に「すごく当てはまる」と回答したが、担任は内容を確認せず全く対応しなかった。市教委は「試験的なアンケートだったので、担任は中身を見ずに集計担当に渡していた」と釈明した。

 別の教諭は、部活動内の嫌がらせについて口外しないよう部員に指示。同年十二月二十日、生徒と友人の会話内容から嫌がらせについて話題にしていると勘違いし、生徒を強く注意した。生徒は誤解を解こうとしたが、教諭に別の業務があり話し合う時間を持てなかった。

 遺族や市教委によると、生徒はその日に自宅で首をつって亡くなり、「学校がしんどいです。もう無理です」などとメモを残していた。

 生徒の母親(47)は記者会見し「叱責した教諭は、事実を伝えようとしている娘に興奮状態でまくし立てた。教師としてすることではない。担任や部活動の顧問も許せない」と涙を流した。

 松本真教育長は「生徒のSOSに適切に対応できなかった。学校現場と市教委の意識の低さを痛感している」と話した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報