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【社会】

開通「みんな待ってた」 リアス線 被災地結ぶ163キロ

三陸鉄道リアス線が開通し、大勢の人たちに見送られる記念列車=23日午後、岩手県山田町の織笠駅で

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 岩手県の第三セクター三陸鉄道の「リアス線」が二十三日、開通した。二〇一一年三月の東日本大震災の津波で不通となったJR山田線宮古−釜石間が移管され、久慈(久慈市)−盛(さかり)(大船渡市)の百六十三キロを結ぶ。三セクの鉄道では日本最長。同県の震災による不通区間は八年ぶりに解消した。

 釜石駅で出発式が行われ、一日駅長の双子の園児と駅長が右手を上げ「出発進行」と合図し、公募で選ばれた乗客らを乗せた最初の記念列車が宮古駅へ出発。

 宮古市でも記念式典が開かれ、岩手の被災地や三鉄を舞台としたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」でヒロインを演じた女優のんさん(能年玲奈から改名)が登場し「三鉄には何度も乗り、思い入れのある列車なので感動した」と話した。

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 この日は記念列車が四往復運行。各駅や沿線には大勢の人が詰め掛けた。吉里吉里駅(大槌町)近くでは主婦東谷(あずまや)リキさん(66)が「開通おめでとう」のメッセージを入れた水色の大漁旗を自宅前に掲げ「震災前に戻る感覚。みんな待っていた」と喜んだ。

 釜石からの列車で宮古に到着した愛知県の大学一年村田萌愛(もえ)さん(19)は「復興はまだ途中だと感じた。皆さんが手を振ってくれてうれしかった」と話した。

 岩手県ではJR大船渡線の一部区間がバス高速輸送システム(BRT)で復旧。岩手、宮城、福島の三県で不通の鉄道は、東京電力福島第一原発事故の影響を受けた福島県内のJR常磐線浪江−富岡間のみとなった。二〇年三月末までの再開を目指している。

 三鉄は山田線を挟み、北リアス線(久慈−宮古)と南リアス線(釜石−盛)を運行してきた。震災で運行不能となったが、被害が比較的少なかった北リアス線の一部区間で五日後に再開。復旧費用約九十二億円のほぼ全額を国が負担、一四年四月に全線で運行再開した。二十四日以降は通常ダイヤとなる。

 

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