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【社会】

改元便乗 ニセ電話詐欺ご用心 新元号きょう発表

神奈川県警が公表した「改元詐欺」の文書

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 「元号が変わるため、今のキャッシュカードが使えなくなります」。そんなうそでカードをだまし取り、勝手に預金を引き出す手口のニセ電話詐欺が首都圏で相次いでいる。埼玉県内では今年一〜二月、五件計約二百四十万円の被害が確認された。政府は一日に新元号を発表し、五月一日から新元号となる。詐欺グループは改元に便乗し、だまし文句に使っているとみられ、警察が注意を呼びかけている。 (浅野有紀、土屋晴康、福岡範行)

 「カードを換える手続きをします」。二月十二日正午すぎ、埼玉県上尾市の七十代の女性宅に銀行員を名乗る男から電話があった。女性は「手続きに必要」と言われ、暗証番号を教えた。さらにカードを本店に持参するよう求められ、「遠いので行けない」としぶると、男は「近くにいる行員に受け取りに行かせます」。女性が自宅に来た男にカード二枚を手渡すと、直後に八十六万円が引き出されていた。

 県警によると、女性宅には、市職員を装う男から事前に「医療費の還付金を受けられます」とニセ電話があった。男は「取引している金融機関を教えてください」と尋ねていた。

 県警生活安全総務課の鈴木浩太郎課長補佐は「相手は優しい口調で一生懸命助けるふりをしてくる。だまされないよう留守番電話などを使い、すぐには電話に出ないでほしい」と注意を呼びかけている。

 「改元で銀行法が改正されます」とのうそで、キャッシュカードを郵送するよう求める封書も、神奈川県や東京都の高齢者宅などに送られている。

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 神奈川県警によると、封書は実在する「全国銀行協会」名で一月中旬、横浜市の七十〜八十代の女性九人に届いた。「全金融機関のカードを不正操作防止用のものに変更することになった」と、うそが書かれていた。書類に暗証番号などを記載し、カードと一緒に返信用封筒で送り返してほしいと求めていた。

 全国銀行協会の広報担当者は「協会職員や銀行員が暗証番号を尋ねることは一切ない。カードや通帳を渡さないでほしい」と強調する。国民生活センターによると、こうしたケースのほか、「天皇陛下の退位を記念した写真集を購入しないかと電話で勧誘された」「注文していないのに写真集が届き、代金を要求された」といったトラブルの相談が、今年に入って目立つという。

 

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