東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

皇太子さま、にこやかに「分かりました」 陛下にも事前報告

写真

 憲政史上初となった、新元号の事前公表。それに先立ち、天皇陛下と皇太子さまに速やかに報告しようと、宮内庁の幹部が手分けして走った。

 「大事な用事」。一日午前十一時三十一分、庁舎にいた山本信一郎長官は、記者団にそう言い残して急ぎ足で車に乗り、陛下のお住まいの御所に向かった。直前、杉田和博官房副長官から電話で、新元号が「令和」に決まったこと、またその典拠が万葉集であることを告げられ、お二人に伝えるよう求められていた。

 山本氏は新元号を紙にメモして胸ポケットにしまった。また、皇太子さまに報告するため、東宮御所で待機していた西村泰彦次長にも伝えた。西村氏も手持ちのボールペンで紙にメモ。両氏はお二人に、そのメモを見せて報告した。陛下は「いつもの表情でお聞き届けいただいた」(山本氏)。皇太子さまは「にこやかに『分かりました』とうなずかれた」(西村氏)。

 両氏はそれぞれ陛下と皇太子さまへの報告が済んだことを官邸に連絡。これを受けて同四十一分ごろ、菅義偉官房長官が記者会見し、公表した。

 この間およそ十分。間髪入れないお二人への報告には明文化された根拠はないが、情報漏れへの警戒のほか、新元号が皇太子さまの即位後の時代を指すものになり、政令には陛下の署名をお願いするという背景がある。山本氏は記者団に「事柄の性格上、きちんとお伺いして報告するのがあるべき姿と思う」と話した。 (荘加卓嗣)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報