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【社会】

ゴーン前会長11日会見へ オマーン送金 東京地検、立件視野

弁護士事務所を出るカルロス・ゴーン被告=3日午後、東京都千代田区で

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 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)は三日、自身のツイッターで、十一日に記者会見を開く考えを表明した。東京地検特捜部が、中東オマーンの友人側に日産の資金を流出させたとする会社法違反(特別背任)容疑の立件を視野に、上級庁と詰めの協議をしている中での会見。ゴーン被告の発言内容が注目される。 (小野沢健太、山田雄之、蜘手美鶴)

 「何が起きているのか真実をお話しする準備をしています」。ゴーン被告は三日午後、開設したばかりの自身のツイッターに、こう書き込んだ。三月六日の保釈以降、初めてとなる公の場での発言に向け、決意を表した格好だ。

 弁護人の弘中惇一郎弁護士はかねて、今月十日から三十日までのいずれかで会見する意向を示していた。三日夜、報道陣の取材に応じた弘中氏は、「会見の日程を決めたのはゴーン氏。事件関係について細かく話すのではなく、抽象的な内容になると思う」と説明した。

 特捜部が立件の可否について上級庁と協議しているのは、ゴーン被告が二〇一二年以降、友人がオーナーを務めるオマーンの販売代理店に、日産子会社「中東日産」を通じて総額三千二百万ドル(現在のレートで約三十五億円)を提供したという疑惑。複数の国が絡んでいるため立件のハードルは高く、上級庁は慎重な姿勢とみられる。

 提供した資金の一部は、友人の個人口座を通じ、ゴーン被告の妻や息子の会社に還流されたとされる。ゴーン被告側は受け取った資金で、約十六億円の高級クルーザーを購入した疑いも持たれている。

 資金はゴーン被告の裁量で使途が決められる予備資金から「販売促進費」の名目で支出されていたが、中東日産の関係者らは特捜部の調べに「正当な支払いとは言えない」などと説明しているという。

 ゴーン被告側は代理店への資金について「販売実績に応じた奨励金だった」などとして、不正な支出ではなかったと主張している。

 ゴーン被告は昨年十一月以降、有価証券報告書に自身の役員報酬の一部を記載しなかったとする金融商品取引法違反容疑で二回逮捕され、日産に私的な投資で生じた損失を付け替えたなどとする特別背任容疑でも再逮捕。東京拘置所で百八日間、身柄を拘束された。

 特捜部は中東各国に捜査共助を要請しており、保釈後もオマーンの代理店への資金提供を巡る疑惑について捜査を続けている。

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