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【社会】

ゴーン前会長、数週間かけ還流疑い 資金の流れ隠す狙いか

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 中東オマーンの販売代理店に支出した日産自動車の資金のうち約五億六千万円を自身に還流させたとして、会社法違反(特別背任)の疑いで再逮捕された日産の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)が、日産資金を自らに還流させるまでに最長で数週間かけていた疑いがあることが、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は、複数のペーパー会社を経由させた上で時間をかけて資金を動かすことで、資金の流れを隠そうとしていたとみている。

 再逮捕容疑では、日産の海外子会社「中東日産」から二〇一五年十二月〜一八年七月、友人のスヘイル・バウワン氏がオーナーを務めるオマーンの販売代理店「SBA」に複数回に分けて計千五百万ドル(約十七億円)を支出。うち計五百万ドル(約五億六千万円)を自身が実質的に保有するレバノンのペーパー会社に還流させ、日産に損害を与えたとされる。

 還流の際に別の複数のペーパー会社を経由させていたことが判明しているが、関係者によると即日でゴーン容疑者に資金が渡ることはなく、必ず複数日を経ていた。長いケースでは数週間かけ、ペーパー会社だけでなく営業実体のある会社の口座も経由させながら、還流させていたという。

 ゴーン容疑者はレバノンの口座に入金された資金を、妻や息子側に移動させていたとされる。

 妻の会社「ビューティー・ヨット」に回った資金の一部は、「SHACHOU(社長号)」と名付けられた約十六億円の高級クルーザーの購入費に充てられた疑いがあるという。

 息子が最高経営責任者(CEO)を務める米国の投資会社「ショーグン・インベストメンツ」にも資金は流れていたとされる。特捜部は同社を調べるため、米国に捜査共助を要請し、現地に検事を派遣している。

 

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