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【社会】

がん 免疫療法、新たな選択肢に

 がんの五年、十年生存率が年々少しずつ改善していることが、国立がん研究センターの調査であらためて裏付けられた。しかし、進行すると治療が難しくなるものが多い。免疫の仕組みを活用する新薬「オプジーボ」などの「免疫チェックポイント阻害剤」の登場で、これまでは治療が厳しかった進行がんの患者の新たな選択肢が生まれると期待されている。

 がんの治療は、小さなうちに早期発見し、手術などで切り取るのが基本だ。検査法や手術と抗がん剤を組み合わせた治療法の進歩が生存率の向上に貢献しているとみられる。

 しかし発見が遅れ転移すると手術が難しくなり、中には著しく生存率が低下するがんもある。例えば胃がんは進行度「1期」で発見された場合、五年生存率は97・4%と高いが、「4期」では6・9%になる。

 免疫チェックポイント阻害剤は、がん細胞が免疫細胞にかけているブレーキを外す仕組みで、オプジーボなどいくつかの薬が使われ始めている。手術不能ながんにも効果があったという報告がある。

 まだ使えるがんの種類は限られているが、群馬県衛生環境研究所の猿木信裕所長は「治療の選び方が変わり、生存率にも大きな影響が出てくるかもしれない」と話す。

 実際に生存率が大きく変わるかどうかがデータで分かるのは数年後になるといい、猿木さんは「患者の経過をしっかりと追跡調査していくことが重要だ」と指摘する。

 

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