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【社会】

がん10年生存率、56% 続く上昇 5年は67%、早期発見技術進む

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 国立がん研究センターは9日、2002〜05年にがんと診断された人の10年後の生存率はがん全体で56.3%だったと発表した。昨年の調査より0.8ポイント上昇した。08〜10年に診断された人の5年後の生存率は67.9%だった。いずれも1990年代後半から、伸び続けており、治療や早期発見技術の進歩が貢献しているとみられる。

 今後も二〇一四年に販売開始された新薬「オプジーボ」をはじめとする「免疫チェックポイント阻害剤」の効果などによって改善が続くと期待される。一方で、定年退職した人のがん検診受診率が低いという課題もあり、さらなる生存率向上のために、早期発見の仕組みづくりが求められている。

 十年生存率の発表は四回目で、全国二十施設で診断、治療を受けた約七万人のデータを集計した。

 部位別では、前立腺がん(95・7%)、甲状腺がん(84・3%)、乳がん(83・9%)などが昨年に引き続き比較的高い。低いのは、胆のう胆道がん(16・2%)、肝臓がん(14・6%)、膵臓(すいぞう)がん(5・4%)だった。

 進行度別に見た場合、調べた十八種類のがん全てで、早期の「1期」に比べて他の部位に転移した「4期」の生存率が低く、早期に発見し、治療を始めるほど経過が良いことが確認できた。

 また、〇八〜一〇年に診断された人の五年生存率を三十二施設、約十四万人のデータを使って集計。全体では67・9%だった。

 高かったのは前立腺がん(100%)、乳がん(93・9%)、甲状腺がん(92・8%)。一方で、胆のう胆道がん(28・0%)や膵臓がん(9・2%)は十年生存率と同様に厳しい傾向にあった。

 部位や治療法別の詳しい生存率は、全国がんセンター協議会のホームページで確認できる。アドレスは、http://www.zengankyo.ncc.go.jp/etc/

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