東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

ゴーン前会長「私は無実」 再逮捕前日の動画公開

再逮捕前に撮影された動画で無実を訴える前日産自動車会長のカルロス・ゴーン容疑者

写真

 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)の弁護人は九日、東京都内で記者会見を開き、ゴーン容疑者が会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕される前日に収録した動画を公開した。動画は七分三十七秒で、ゴーン容疑者は英語で「私は無実。いま起きていることは陰謀だ」と日産幹部らを批判した。ただ、事件の詳細は語らず、幹部らの実名を挙げた部分は弁護人により削除された。

 「もし皆さんがこの動画を通じて私の話を聞いているとすれば、十一日に予定していた記者会見を開くことができなかったということになります」

 ゴーン容疑者は動画で、紺色のジャケット姿で指を組みながら、落ち着いた様子でこう語り始めた。動画は再逮捕の可能性が浮上した三日に収録。同日、ツイッターで十一日の会見を予告したが、四日、中東オマーンの販売代理店に支出した日産の資金のうち約五億六千万円を自身に還流させたとして、会社法違反(特別背任)の疑いで東京地検特捜部に再逮捕された。

 動画のゴーン容疑者は「全ての嫌疑について私は無実。嫌疑に基づく非難は、私を強欲で独裁的な人物として塗り固めるためのものだ」と批判。事件の中身には踏み込まなかった。

 ゴーン容疑者の表情がとりわけ険しくなったのは、一連の事件を「陰謀、謀略、中傷」と強調した場面。仏ルノーとの合併話により、「ある人たちは、ゆくゆくは日産の独立性を脅かすかもしれないと恐れた」と推察した。

 具体的には「日産現経営陣の数人に問題があった。今回の汚いたくらみを実現させるべく仕掛けた多くの名前を挙げることができる」と言及。ただ、実名部分は弁護人が法的なリスクを考え、ゴーン容疑者の了承を得た上で削除した。

 さらに現経営陣について「業績を向上させるビジョンもなく、自らを誇っている。うんざりさせられる」とまくし立てたゴーン容疑者。「最も強く望むことは公正な裁判を受けることだ」と訴え、「無実を証明したい」と声明を締めくくった。 (池田悌一)

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報