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【社会】

車いすのまま筋トレ 江東にジムオープン 専用マシン5種

胸の筋肉などを鍛えるマシンを使う伊佐さん=いずれも江東区で

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 車いす利用者のためのトレーニングジム「アイセルフ・ワークアウト・フォー・ウィルチェア」が、東京都江東区にオープンした。全国でも珍しいジムを運営する「ジェイ・ワークアウト」の伊佐拓哲(いさたくのり)社長(37)は「運動を通じて体力が上がれば自分に自信がつく。それが社会進出にもつながれば」と願いを込める。 (小形佳奈)

 伊佐さんは学生時代の事故で脊髄を損傷し、下半身などにまひが残った。手の力も「名刺は受け取れるほど」しかなく、握力はゼロ。米国で出合った脊髄損傷者専門のトレーニングのノウハウを日本で広めようと、二〇〇七年にジェイ社を設立し、江東区にトレーニングジムを開いた。会員は幼児から八十代までの四百四十人で、飛行機で通ってくる人もいるという。

 ただ、車いすから乗り移ってマシンを使い、トレーナーや介助者が同伴するため、料金は二時間で二万五千円など決して安くない。車いすのまま使えるマシン五種類を韓国から輸入し、ジムの一室をリニューアルして独立させ、三月からオープンした。入会金五千円、月会費六千八百円からと通常のジム並みに抑えた。

 チューブを引っ張って腕や背中の筋肉を鍛えるマシンは、力を入れて車いすが転倒しないよう太ももを固定する器具がある。胸筋などを鍛えるマシンでは、おもりを調整するピンが一般の物より大きく、両手で挟んで操作しやすいように。握力がなくても器具を握れるようにグローブも貸し出している。

 伊佐さんによると、地域によっては行政が整備する障害者スポーツセンターもあるが、移乗や座席の取り外しが必要なマシンがほとんど。

 伊佐さんは車いすで利用しやすいトレーニング施設を全国に広げたいと考えており、「脊髄損傷以外の障害者や高齢者らが幅広く利用できる施設にしたい」と話す。

 問い合わせはジェイ・ワークアウト=電03(5809)9390=へ。

握力がなくても器具が握れるよう、グローブの貸し出しもある

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