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【社会】

墜落機、過去2度不具合 空自F35A 17、18年緊急着陸

 航空自衛隊三沢基地(青森県)の最新鋭ステルス戦闘機F35Aが青森県沖の太平洋に墜落した事故で、当該機は二〇一七年と一八年の過去二回、飛行中に不具合が発生し、緊急着陸していたことが十一日、分かった。衆院総務委員会で防衛省が明らかにした。いずれも関連部品を交換した後、異常がないことを確認したという。防衛省は事故との関連性については言及を避けた。

 総務委で原田憲治防衛副大臣は、墜落事故と不具合の関係性について「今後の調査や原因究明に関するコメントは差し控えたい」と述べるにとどめた。昨年十二月に閣議了解したF35を百五機、新たに取得する方針について「現時点で変更する考えはない」と強調した。

 防衛省によると、不具合が発生したのは一七年六月と一八年八月。一回目は製造した米ロッキード・マーチンによる配備前の試験飛行で、愛知県営名古屋空港を離陸後、機体の冷却系統に関する警報装置が作動した。二回目は、空自三沢基地に配備後の飛行中、機体の一部で何らかのトラブルが起きた。いずれも飛行可能な状態だったものの、安全性を確保する観点などから緊急着陸した。

 墜落した当該機とは別のF35Aについても一八年四月に空自岐阜基地(岐阜県各務原市)の上空を飛行中、操縦席を覆う部分がロックされていない可能性を示す表示灯が作動。愛知県営名古屋空港に緊急着陸した。その後の点検で誤作動と判明したという。

 いずれの不具合についても防衛省は、関係する自治体に説明していたとしている。

 F35Aは、一八年一月に空自三沢基地に初配備された。機体は、三菱重工業の小牧南工場(愛知県)で最終組み立てや機能検査が行われた。

◆操縦士名公表

 F35Aの墜落事故で、行方不明になっている操縦士が緊急脱出した形跡がないことが十一日、分かった。空自は操縦士の氏名を細見彰里(あきのり)三等空佐(41)と公表。海上保安庁や米軍と連携し、二十四時間態勢で範囲を拡大して捜索を続けた。

 防衛省制服組トップの山崎幸二統合幕僚長は定例記者会見で「地元をはじめ国民の皆さまに不安を与えた。深くおわび申し上げたい」と陳謝。運用への影響を問われると、F35Aはまだ訓練中で実任務には就いていないとして「影響は現時点ではない」と話した。

 

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