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【社会】

水産物禁輸敗訴 「安全確認しているのに」被災地落胆

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 韓国への水産物の禁輸措置が続く東日本大震災の被災三県では「安全なのにどうして」などと落胆の声が上がった。

 福島県相馬市の漁港。メバルなど旬の魚が水揚げされ、朝から漁師や仲買人らが集まった。同市の漁師高橋範雄さん(59)は「原発事故から八年が経過しても、まだ国際的には早いということなのだろうか」と首をかしげた。米沢利宗さん(57)は「放射線検査もして安全な魚なのに福島というだけで敬遠されたらどうしようもない」と苦々しい表情を浮かべた。

 震災前、生産するホヤの七〜八割を韓国に輸出していた宮城県。県漁協の渡辺裕季経済事業部長(56)は「結果を聞いて正直とても驚いている。今は地道に漁業活動を続けるしかない」と戸惑った様子だった。

 震災の津波で工場などが被災した岩手県大船渡市の水産加工会社「森下水産」の森下幹生社長(69)は「実際には安全なのに、根強い風評被害を感じる。世界に良い印象を持たれていないようで、今回の判断は残念」と肩を落とした。

 

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