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【社会】

ゴーン前会長、再逮捕から10日 中東富豪と蜜月あらわ

 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)が保釈中に急転直下、再逮捕されてから十四日で十日となる。日産の資金を中東オマーン経由で自身に還流させたとされる実態が次第に明らかになり、中東の富豪との蜜月ぶりもあらわになってきた。弁護人は東京地検特捜部の捜査手法への反発を強めている。 (山田雄之、小野沢健太、池田悌一)

 「中東の販売代理店の代表者は国賓級の富豪ばかり。ゴーンさんは会うたびに、親しそうにハグしていたよ」。日産の中東部門の元幹部が取材に明かした。

 ゴーン容疑者は四日、日産子会社「中東日産」から二〇一五〜一八年、友人のスヘイル・バウワン氏がオーナーを務めるオマーンの販売代理店「SBA」に千五百万ドル(約十七億円)を支出し、うち五百万ドル(約五億六千万円)を自身が事実上保有するレバノンのペーパー会社「GFI」に還流させ、日産に損害を与えたとして再逮捕された。

 サウジアラビアの実業家に日産資金約十三億円を提供したとされる特別背任事件に続き、中東の富豪が日産資金の流出先とされた。

 日産の元幹部は「ゴーンさんも中東レバノン育ち。同じルーツを持つ仲間として、お互い親近感があったのだろう。でも、こういう形で親しかったとは…」と驚きを隠さない。

 「オマーンルート」の舞台は海外で、日本の司法権は及ばない。特捜部が立件に踏み切ったのは、日産の協力でGFIの資金移動を把握したからだ。

 日産から資料提供を受けた特捜部は、ゴーン容疑者が一二年以降、中東日産に指示し、SBAに「販売促進費」名目で総額三千二百万ドル(約三十五億円)を流していたことを把握した。だが、その先の流れをつかみきれなかった。

 しかし、「はっきり足を残していた」(検察幹部)のが、GFIからゴーン容疑者へのメール。SBAから複数のペーパー会社経由で入ってきた日産資金を、ゴーン容疑者の妻キャロルさんが代表を務める英領バージン諸島の会社「ビューティー・ヨット」や、息子アンソニー氏が営む米投資会社「ショーグン・インベストメンツ」に移したことを、逐一報告していたとうかがわれた。

 GFIはゴーン容疑者の旧知の弁護士が立ち上げ、弁護士の死後は助手の女性が管理。特捜部はGFIがゴーン容疑者の支配下にあったと判断し、同社設立後の一五年以降を立件した。

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