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【社会】

<統一地方選>多選か、世代交代か 北区長選 最高齢現職に2氏挑む

立候補者の演説に耳を傾ける親子連れら=14日、東京都北区のJR十条駅前で

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 統一地方選後半戦の市区長選や市区議選が十四日、関東各地で告示された。首都圏上空を飛び交うオスプレイへの不安や待機児童問題など、舌戦の行方は暮らしに直結する。多選の是非をめぐる論戦も熱い。一票に託す思いを有権者に聞いた。

 東京都北区長選は、元都議であたらしい党代表の音喜多駿(おときたしゅん)さん(35)、無所属で市民団体代表世話人の川和田博(かわわだひろし)さん(68)=共産推薦=の新人二人と、無所属で五選を目指す現職の花川与惣太(はなかわよそうた)さん(84)の三人が出馬した。花川さんは全国の区市長で最高齢で、高齢多選への有権者の判断も注目されている。

 JR十条駅前で音喜多さんの第一声を聴いた主婦(63)は、演説で強調した高齢多選批判に、「大きなマイナスではない」と、判断材料にはしない考え。会員制交流サイト(SNS)で情報を得て来たという会社員田村光徳さん(58)は、音喜多さんがラインやフェイスブックなどで積極的に情報発信している点を評価。「どれだけ有権者とコミュニケーションを取れるかで選びたい」と話した。

 川和田さんも、十条駅前で第一声を上げた。「主人公は区民だ」との訴えを聴いた関勝さん(83)は、「高齢者は買い物するのも大変。少しでも生活を楽にしてくれる候補を」と拍手を送る。買い物袋を下げた女性(72)は「消去法で一人に絞る」。近くで家族と一緒に買い物をしていた会社員男性(35)は「高齢区長は、健康面で不安。公務に支障がでるリスクがあるのでは」と語った。

 花川さんは、区役所に近い選挙事務所前で第一声。聴衆の一人、斉藤美津子さん(71)は、「高齢化率の高い区で、高齢者の活躍は区民に勇気を与える」と期待を寄せた。「区名変更を提案する候補者もいるが、必要性を感じない」とも。脳梗塞で倒れた後に足を痛めた男性(72)は、「高齢な首長なら、身体の不自由な高齢者の気持ちも分かってくれる」とし、医療の充実や介護支援を求めた。 (宮尾幹成、西川正志、中村真暁)

◆大和市長選・大田区長選 「3選自粛」条例の意義は

 現職と新人の一騎打ちになった神奈川県大和市長選は、市長任期を連続三期までとする努力義務条例を自らつくりながら四選を狙う現職の「多選」の是非が最大の争点。新人は多選の弊害を主張し、市政刷新を訴える。

 告示後の第一声で無所属現職の大木哲(おおきさとる)さん(70)は、多選に触れなかった。同新人で元市議会副議長の二見健介(ふたみけんすけ)さん(41)は「約束を守らないのは問題だ」と批判した。

 有権者の賛否は分かれる。主婦中村幸江さん(69)は「いくら立派な人であれ、自分が言ったことは守るべきだ。世代交代が進んでほしい」。一方、無職大川幹雄さん(75)は「住みよいまちをつくってくれるのであれば、多選は関係ない」と述べた。

 東京都大田区長選も多選が争点の一つ。現職の松原忠義(まつばらただよし)さん(76)も自ら提案した、任期を連続三期までとする「多選自粛条例」を撤回。四選を目指す現職を、神田順(かんだじゅん)さん(71)、岡高志(おかたかし)さん(43)の新人二人が批判している。 (曽田晋太郎、山田祐一郎)

 

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