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【社会】

全国学力テスト、小中212万人参加 初の英語、統合型問題も

 小学六年と中学三年の全員を対象とした文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が十八日、一斉に行われた。中三で英語を初導入し、国語と算数・数学は基礎知識と活用力を別々の試験で問う従来型から、統合して出題する新形式に変更。計約二百十二万一千人が参加し、結果は七月に公表する。

 参加は小学校一万九千四百九十六校の約百七万六千人、中学校一万二十二校の約百四万五千人。国公立は全校、私立の参加率は50・1%。東日本大震災の影響で事実上実施できなかった二〇一一年度を除き、十二回目の調査となる。

 この日、東京都内の小学校の教室では児童約二十人が少し緊張した面持ちで、教員がテストの注意点を話すのを静かに聞いていた。

 初導入の英語は「読む・聞く・書く」の三技能の試験が四十五分。時間を分けて行う「話す」の試験は五分程度で、パソコンを通じて生徒の声を録音するが、パソコンの整備が不十分な学校があり、今回は実施しないことを容認する。全員参加でなくなるため、「話す」の結果は参考値とする。

 国語と算数・数学はこれまで、基礎知識を問う「A問題」と活用力を測る「B問題」に分かれ、時間割も別々に組まれていたが、今回から統合する。二教科の試験時間は小学校で百二十分から九十分に、中学校で百八十分から百分にそれぞれ短縮される。

 また同時に、子どもたちの生活習慣や学習環境を尋ねる質問調査を実施し、学力との関係などの分析に役立てる。

 全国学力テストは、児童生徒の学力を把握して学校現場での指導改善につなげることなどを目的に、〇七年度から全員参加方式で始まった。民主党政権が一時、約三割の学校を抽出する方式に変えたが、自民党の政権復帰で全員を対象とする形に戻った。

<全国学力テスト> 正式名称は「全国学力・学習状況調査」。文部科学省が2007年度から実施。小学6年と中学3年の全員を対象とし、国語と算数・数学のほか、12年度から3年に1度、理科を加えている。今回初めて中3で導入する英語も今後は3年に1度程度実施する予定。児童生徒や学校に生活習慣などを尋ねる調査も行う。学校別成績などを公表する際は、過度な競争を招かないよう配慮を求めている。

 

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