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【社会】

アイドル活動で介護イメチェン 職員6人ユニット 魅力発信

介護イベントで踊るFEN−Girls(この日は1人が仕事で欠席し5人)=3月、東京都千代田区で

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 「介護・福祉職をあこがれの職業に」を合言葉に、名古屋市の社会福祉法人の施設で働くヘルパーら、二十〜三十代の女性六人がアイドルユニットを結成。各地のイベントなどに出て歌や踊り、トークで介護の魅力を発信している。デビューから一年。子どもからお年寄りまでファンを拡大し、日々の仕事でも笑顔が増え介護サービスが向上。介護の世界では深刻な人手不足が続くが、「ここから明るい未来をつくりたい」と意気込む。 (五十住和樹)

 三月、東京都千代田区で開かれた介護を考えるイベント「おいおい老い展」。出演した女性六人組「FEN(エフイーエヌ)−Girls(ガールズ)」の元気な声が響いた。

 メンバーらは約六十人の来場者に歌と踊りを披露する一方、トークで介護の仕事の魅力をアピールし、「きつい、汚いなど『3K』と言われるが、イメージを変えたい」「若い人たちに介護の職場に来てほしい」などと語った。

施設のテラスでお年寄りを介助する中倉桃果さん(左)=名古屋市中川区で

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 ユニット名は、六人が働く「フラワー園」の法人名から取った。リーダーの介護職菅谷由布子(ゆうこ)さん(31)、同中倉桃果(ももか)さん(25)、管理栄養士佐藤多恵さん(31)、生活相談員北村沙央里(さおり)さん(28)、看護師安部花穂(あんべかほ)さん(25)、訪問看護事務職小林瑞穂さん(34)で、いずれも同法人のデイサービスや特別養護老人ホームなどで働いている。

 きっかけは二年前、法人の親睦会で、特養施設長吉田貴宏さん(34)が声を掛けた職員らがアイドルグループ「AKB48」の歌と踊りを上手に披露したこと。吉田さんが「介護のイメージを変えるため、まず働いている人を輝かせる」と考え、プロデューサーとなって結成した。

 六人は仕事後の夕方に週一回、デイサービスの談話室に集まって歌と踊りを練習。昨年四月にオリジナル曲「ボクたちの未来」でデビューした。

 作詞、作曲やCDジャケットのデザインは、吉田さんらフラワー園施設の幹部らが担当。歌唱力を鍛えるボイストレーニングは、歌手志望だった職員が買って出た。趣旨に賛同したリネンサプライ会社もスポンサーとして、ステージ衣装を作ってくれた。

 出演時には必ず介護の魅力ややりがいを語るトークを行い、昨年九月には二枚目のシングルを発売。この一年で中国山東省を含む約三十のイベントに出た。

 菅谷さんは「人に必要とされ、ありがとうと言われる他にない仕事。幅広い世代に知ってもらい、職業に選んでほしい」と語る。歌もダンスも未経験だった中倉さんは「アイドル活動と介護の仕事がお互いにいい効果を出し合う。両方が私の生きがい」。どのメンバーも、外に出る機会の少ない介護現場から外に発信できる二足のわらじに手応えを感じている。

 出演料は無料だが、介護PRの活動資金にするためCDの購入や交通費が必要。問い合わせは吉田さん=電052(363)8722=へ。

 

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