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【社会】

はね続け直進150メートル 横断歩道3カ所へ 池袋母子死亡

乗用車が暴走し、歩行者らが巻き込まれた事故現場=19日午後1時31分、東京都豊島区東池袋で、本社ヘリ「あさづる」から

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 東京・池袋の路上で、八十七歳の男性が運転する乗用車が暴走し、女児(3つ)と母親(31)が犠牲になった。正午すぎ、複合商業施設サンシャインシティや高層マンションが立ち並ぶ都心で起きた、高齢ドライバーによる事故。男性は事故後「アクセルが戻らなくなった」と話していた。近くにいた人たちは「自分もひかれていたかもしれない」と声を震わせた。 (西川正志、奥村圭吾、福岡範行)

 事故現場には血だらけのタオルや真っ二つになった自転車、被害者のものとみられる帽子などが散乱していた。暴走した乗用車は前部が大破し、衝突したごみ収集車は横転。救急隊員や捜査員が慌ただしく動き回り、騒然とした。

 目撃者によると、乗用車は池袋駅方面から二カ所の赤信号を無視して暴走。計三カ所の横断歩道で、歩行者らを次々とはねた。

 一カ所目の横断歩道近くにいた男性会社員(50)は道路を渡ろうとして、数十センチ先を車が猛スピードで走り抜けた。「風圧を感じるほどで、ブレーキを踏んだ感じはなかった」。同時に「ドン」という音がして、近くで男性が頭から血を流して倒れていた。声をかけたが、反応はなかった。

 道路沿いで梱包(こんぽう)資材店を営む天野静香さん(43)は大きな音で店の外に出た。隣の交差点に突っ込んでいく車が見えたが「ブレーキランプはついていなかった」。車は横断歩道を渡っていた自転車をはねた。亡くなった母子は、この自転車に乗っていたとみられる。

 直後に車はごみ収集車と衝突。衝撃で回転しながら、その先の横断歩道にいた人たちをなぎ倒した。天野さんは「青信号を渡っていたのに、こんな事故に巻き込まれるなんて」と声を震わせた。

 近くの飲食店にいたインド国籍の男性(32)は「お母さんが子どもを抱え込むように倒れていたが、動かなかった。どうしたらいいのか分からず、駆け寄れなかった」とこわばった表情で振り返った。

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