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【社会】

元部下「逆らえず」送金 ゴーン前会長の指示証言

 中東オマーンの販売代理店に支出した日産自動車の資金のうち約五億六千万円を自身に還流させたとして、会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕された日産前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)の元部下が本紙の取材に、ゴーン容疑者側に販売代理店への送金を指示されたと認めた。「必要ないと思ったが、逆らえなかった」と証言した。

 東京地検特捜部は、ゴーン容疑者が還流を主導したとみており、勾留期限の二十二日に同法違反罪で追起訴する。

 ゴーン容疑者は日産の子会社「中東日産」(アラブ首長国連邦)から二〇一五〜一八年、友人がオーナーを務めるオマーンの販売代理店「SBA」に計千五百万ドル(約十七億円)を支出し、うち計五百万ドル(約五億六千万円)を自身側に還流させたとして再逮捕された。

 元部下は中東日産の元幹部で、ゴーン容疑者の側近から「ゴーンさんの指示だ」と言われ、SBAに「販売促進費」の名目で送金していたと明かした。原資は、日産の最高経営責任者(CEO)だったゴーン容疑者の裁量で使途が決められる予備費「CEOリザーブ」だったという。

 中東日産では、現地の販売代理店に提供できる販売促進費が別途予算化されており、営業成績などに応じて支出していた。それなのにCEOリザーブからの支出も指示され、「余分なものだと思った。でも上から『やれ』と言われれば、たとえ理屈が通らないことでも逆らいがたい」と振り返った。

 一方、CEOリザーブを使った販促費についてSBAの担当者から、「別の所に行くお金。僕らは触れない」と聞いたという。元幹部は「販促費にしては金額が大きかったし、支出の条件も甘かった。多少の不自然さはあったが、まさか還流されているとは…。個人に戻っていたとすれば完全にアウトだ」と断じた。

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