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【社会】

池袋暴走 アクセル踏み続ける? 87歳、現場手前カーブから

乗用車が暴走し、母子が死亡した事故現場付近で手を合わせる家族=20日午後、東京都豊島区で

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 東京都豊島区東池袋四の都道交差点で十九日、乗用車が暴走し、母娘二人が死亡、八人が重軽傷を負った事故で、最初に道路脇のガードパイプに接触した場所の約七十メートル手前の左カーブ付近で、車を急発進させた時のようなスリップ音がしていたことが、目撃者らへの取材で分かった。警視庁は、運転していた板橋区の旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(87)が誤ってアクセルを踏み続け、加速しながら事故を起こした疑いがあるとみている。 (福岡範行、奥村圭吾)

 警視庁によると、車がカーブに差しかかる辺りから速いスピードで走る様子がドライブレコーダーの映像に残っていた。サンシャインシティ方面からカーブを曲がり、直線道路に入った。

 近くの自動車販売店に勤める男性(50)は事故直前、カーブの方から「キュ、キュ、キュ」という音を聞き、直後に車が猛スピードで通り過ぎる様子を、店の二階から目撃した。車は左右に揺れ、「ハンドル操作がおぼつかないようだった」と振り返った。

 店の前にある道路左側の縁石やガードパイプには車が接触したような痕があった。この場所から約百五十メートルにわたり暴走し、横断歩道で自転車の母娘や歩行者らがはねられた。

 車はエアバッグが正常に作動するなど、目立った機器の不具合は見つかっていない。飯塚元院長の知人によると、元院長は一〜二年ほど前、「運転はやめる」と周囲に話していた。

 ドライブレコーダーに残された音声から、飯塚元院長は事故直前、同乗していた妻から「危ないよ。どうしたの」と問われ、「どうしたんだろう」と答えていた。事故後、息子に「アクセルが戻らなくなり、人をひいた」と電話していた。

 夫婦は胸を打って入院しており、警視庁は回復を待って事情を聴くとともに、運転操作の自動記録装置「イベントデータレコーダー」(EDR)を解析して、当時の状況を調べている。

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