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【社会】

<統一地方選>北区長選 花川さん「区民幸せに」 84歳 年の差対決制す

北区長選で当選確実が伝えられ、支援者と喜ぶ花川与惣太さん(左奥)

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 高齢多選が争点となり、五十近い年の差対決でも注目された東京都北区長選は、組織の力を発揮し、実績と健康を訴えた現職が五選を果たした。二十一日に投開票された統一地方選の後半戦。都内では有力候補同士の一騎打ちになった世田谷、板橋区長選でも現職が勝利した。一方、保守分裂となった三鷹市長選では前副市長の新人が五選を目指した現職を破り、初当選を果たした。

 「厳しい選挙戦だったが、就任以来『区民とともに』を基本に、区政を担ってきた結果。うれしく思う」

 東京都北区長選で五回目の当選を決めた現職の花川与惣太(よそうた)さん(84)は、支持者を前に顔をほころばせた。

 投開票日の二十一日は八十四歳の誕生日。高齢多選も選挙では問われたが、現在の区市長の全国最高齢を更新。五十近い年の差がある元都議の音喜多駿(おときたしゅん)さん(35)ら新人二人を退けた。

 当選を確実にした午後十一時四十分ごろ、拍手で事務所に迎えられた花川さんは「安心、安全なまちづくりを確実に進め、誰もが幸せになれるよう全力を挙げて取り組む」と決意表明。八十代半ばでさらに四年、首長を続けることには「年齢による体力の違いは、人それぞれで差がある」と問題のないことを強調した。

 区議、都議を経て二〇〇三年に初当選。子育て環境の充実や、高齢者、障害者の自立支援に取り組み、三十五万人に回復した人口増などを四期十六年の実績と訴えてきた。選挙戦では自転車で小さな路地も走り回り、元気な姿をPR。政党推薦はないが、区議会の自民、公明、社民などから広く支持を得て、組織戦を展開した。

 敗れた音喜多さんは、二期目の任期を残し、三月末に都議を辞職して出馬。花川さんの高齢多選を批判し「北区」の区名変更に関する住民投票の実施などを公約したが、及ばなかった。選挙事務所で「区民は変化を恐れる部分もあり、安定した実績の現職を選んだ。完敗です、相手が強かった」と敗戦の弁。引き続き政治の世界で活動していく意向を示した。

北区長選で落選し天を仰ぐ音喜多駿さん(手前)=21日、いずれも東京都北区で

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