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【社会】

<統一地方選>インド出身男性、江戸川区議当選 外国人社会と地域の懸け橋に

江戸川区議選で当選を果たし、支持者に囲まれ笑顔を見せるプラニク・ヨゲンドラさん(左端)=22日、東京都江戸川区で

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 二十二日開票の統一地方選・東京都江戸川区議選(定数四四)で、愛称の「よぎ」で出馬したインド出身の男性が初当選した。国内の市区町村でインド人が最も多い同区で得た議席。「地域と外国人コミュニティーの懸け橋になる」とよどみない日本語で抱負を語った。 (加藤健太)

 江戸川区内では一九九〇年代後半からインド出身者が増えた。多くがIT関連に勤め、今は約四千人が暮らす。インド人の両親をもつプラニク・ヨゲンドラさん(41)もその一人。日本文化を学ぶため九七年に来日し、二〇〇五年から江戸川区に住む。「よぎ」は知人からの愛称だ。

 自治会活動にも積極的で、移り住んだインド人にごみの出し方など、日本のマナーを伝えてきた。一一年の東日本大震災では、自治会役員としてお年寄りの家を夜通し回り、倒れたたんすを起こした。「インドよりも近所付き合いの密度が濃く、自分の支えになっている。このまま日本に住みたい」と感じ、翌一二年、日本国籍を取得した。

 長男が区立中学校に通っていた三年前、「授業が教科書に頼りすぎだ」と疑問をもった。しかし区教育委員会は取り合わない。「議員になれば、変えられるのでは」と思い立った。

 区議選では立憲民主の公認を受け、選挙カーを準備した。「演説の仕方は他の候補者をまねた」と照れ笑い。期日前投票をした人の「よぎに入れたよ」という言葉が支えになった。

 区内にインド出身の有権者はわずかしかいないが、六千四百七十七票で五位当選。今や日本語で夢を見るというよぎさんは「インドのように、生徒が議論して答えを導くプロセスが大切。教育の質を高めたい」と演説でかれた声で誓った。

 

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