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【社会】

ゴーン前会長、4度目起訴 特別背任罪 捜査は事実上終結

 中東オマーンの販売代理店に支出した日産自動車の資金のうち約五億五千万円を自身に還流させたとして東京地検特捜部は二十二日、日産の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)を会社法違反(特別背任)の罪で追起訴した。ゴーン被告の起訴は四度目。弁護人は東京地裁に保釈請求した。

 昨年十一月に最初に逮捕されてから約五カ月。特捜部は新事件の立件は視野に入れていないとみられ、世界中に衝撃を与えた「カリスマ経営者」の捜査は事実上終結した。ゴーン被告が全面否認する中、地裁は近く保釈の可否を判断する見通しで、今後はいつ再び保釈されるかが焦点となる。

 追起訴状などによると、日産子会社「中東日産」(アラブ首長国連邦)から二〇一七年七月と一八年七月、友人のスヘイル・バウワン氏がオーナーを務めるオマーンの販売代理店「SBA」に計一千万ドル(十一億円超)を支出。うち計五百万ドル(約五億五千五百万円)を自身が事実上保有するレバノンのペーパー会社「GFI」に還流させ、日産に損害を与えたとされる。

 今月四日の再逮捕容疑は一五年十二月以降の複数回の送金を対象にしていたが、特捜部はその後の捜査で還流につながる送金は二回だったと判断した。日産は特捜部に刑事告訴した。

 還流させた資金は、息子アンソニー氏が営む米投資会社や、妻キャロルさんが代表を務める英領バージン諸島の会社に流れ、ゴーン被告の私的投資や高級クルーザーの購入費に充てられたとされる。

 ゴーン被告は金融商品取引法違反罪で二度起訴。サウジアラビア人の実業家に〇九〜一二年、千四百七十万ドル(当時のレートで約十二億八千万円)を流出させたなどとする特別背任罪でも起訴されている。

 

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