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【社会】

スリランカテロ「幸せな未来奪われた」 犠牲の高橋さん知人

 スリランカの連続爆破テロで犠牲になった高橋香さん(39)は、学生時代から海外への関心を持ち、熱心に勉強していた。夫や子どもとの幸せな生活が一転。親族や知人らは突然の悲報に肩を落とした。 

 「若くて未来ある人だったのに亡くなってしまい悲しい」。香さんの夫光さん(39)は岩手県北上市出身。光さんの父親は二十三日、北上市の自宅で「報道以上の情報がなく、何が起きたのか分からない。話せることがない」と絞り出すように話した。光さんから二十二日に「爆発に巻き込まれ、妻が亡くなった。自分もけがを負った」との電話があった。

 父親宅近くの住人によると、光さん、香さん夫婦は子ども二人とスリランカに在住。光さんは現地の日本料理店でシェフをしているという。近くに住む石川和子さん(78)は約三年前、子どもと歩く香さんの様子を見たといい「幸せそうだった。まだ若く、子どもも小さいのに、とても残念だ」と語った。

 「きれいな英語を話す生徒だった。頭脳明晰(めいせき)。自分のことも主張できて積極的だった。中心になる子だった」。東京都北区の順天高で担任を務めた小町浩一さん(60)はそう振り返る。

 小町さんによると、香さんは幼い頃、米国で育ち、日本の中学から順天高の英語コースに進んだ。夏休みに英国でボランティアについて学び、現地の生徒と交流する海外派遣の一員に選ばれたこともあったという。小町さんは「卑劣なテロで、幸せや人生を奪われ、残念でならない」と悔しさをあらわにした。

 香さんは、その後上智大を経て首都大学東京の大学院へ。大学院時代を知る公立鳥取環境大の角野貴信(あつのぶ)准教授は「よく笑う人で、楽しく話す人だなという印象を持っていた。研究も熱心にやっていた」と話した。

 

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