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【社会】

<読者部だより>池袋の暴走事故、なぜ「さん」?

 東京・池袋で十九日、乗用車が暴走して歩行者らを次々とはね、母子二人を死亡させる痛ましい事故がありました。本紙は事故発生直後、八十七歳の運転手を「飯塚幸三さん」と表記していましたが、その後、「旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長」と肩書呼称に切り替えました。

 記事を巡り、読者部に「なぜ容疑者としないのか」「さんづけはおかしい」という声が寄せられています。二十一日に神戸市で市営バスが男女二人を死亡させた事故の記事で、運転手が容疑者呼称となっていることと比較して疑問視する意見もありました。

 本紙が容疑者呼称を使うのは、原則として逮捕された場合です。神戸の運転手は逮捕されましたが、元院長は逮捕されていませんので「容疑者」を使いませんでした。

 事故直後に池袋の運転手を匿名とした新聞もありましたが、本紙はこれまでも交通事故の当事者は原則実名で報じています。

 事故を報じる場合、事故の加害者を肩書呼称にすることもあります。今回は当初、肩書を確認できず「さん」を使用し、確認できた段階で「元院長」としました。

 読者からは「なぜ逮捕しないのか」という疑問も届いています。警視庁は元院長が事故直後から二十四日現在まで入院していることから、逮捕せずに事故原因などを調べているとみられます。 (社会部・飯田孝幸)

 

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