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【社会】

ゴーン前会長再保釈 弁護人「ひと安心」 変装一転スーツ姿

保釈され東京拘置所を出るゴーン被告(左端)=25日午後10時22分、東京・小菅で

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 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が二十五日、二十二日間の身柄拘束を解かれ、再び保釈された。「変装姿」が物議を醸した前回の保釈時と異なり、いつものスーツ姿で現れた。証拠隠滅の恐れを懸念しつつも早期保釈に踏み切った今回の東京地裁決定に、検察当局は「結論ありきだ」と猛反発している。 (小野沢健太、山田雄之、蜘手美鶴)

 午後十時すぎ、東京拘置所の職員らに付き添われながら、拘置所玄関前に現れたゴーン被告。作業服にマスク、青いキャップで変装した三月の保釈時とは打って変わり、黒っぽいスーツに白のワイシャツ姿だった。往年の「カリスマ経営者」を彷彿(ほうふつ)とさせる格好で、国内外の百人を超える報道陣の中には「今回はスーツです!」と実況する記者もいた。

 弁護人の高野隆弁護士に促され、車の後部座席に乗り込む。前回はスズキの軽ワゴン車だったが、今回はトヨタの黒のミニバン。一斉にフラッシュがたかれる中、前を見据えたまま走り去った。

 英ロイター通信の男性記者は「スーツを着て堂々と歩き、ゴーンさんらしかった」と話した。

 弁護人の一人、弘中惇一郎弁護士は保釈に先立つ同日夕、報道陣の取材に応じ、再びの保釈決定に「大丈夫だろうとは思っていたが、ひと安心した」と胸をなで下ろした。

 妻キャロルさんとの接触禁止が保釈条件に盛り込まれたことについて「事件の枠組みから考えれば、何らかの制約があることは想定の範囲内だった」と理解を示し、「これからの積み重ねで条件を緩和したい」と話した。

 キャロルさんが事件関係者と連絡を取っていたことには「保釈になるずっと前の話。前回の保釈条件にも違反していない」と強調。「内容や程度、時期などを総合すれば、現時点で『証拠隠滅の恐れがある』と言えるものではない」と語気を強めた。

 裁判所が裁判の準備という被告の利益を考慮して保釈に踏み切った点を「被告や弁護人の防御権において、非常に重要だ」と歓迎した。

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