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【社会】

世界初、人工クレーター はやぶさ2 直径10メートル りゅうぐうで確認

探査機はやぶさ2が25日に撮影した小惑星りゅうぐうの表面の画像(上)。3月22日の画像(下)と比べると、人工クレーター(中央の黒っぽい部分)ができていることが分かる=JAXA、東大など提供

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は二十五日、探査機「はやぶさ2」が小惑星りゅうぐう上につくった人工クレーターを確認したと発表した。直径十メートル以上の範囲がくぼんでいた。小惑星上でクレーターの形成に成功したのは世界で初めて。七月までに、露出した地下の岩石を採取するために再着陸するかどうか決めるという。 (増井のぞみ、三輪喜人)

 はやぶさ2は今月五日、重さ二キロの金属弾をりゅうぐう表面に撃ち込むことに成功した。衝撃で岩石が高さ数十メートルに噴出する様子も画像で確認され、クレーターができたのではないかと期待が高まっていた。

 はやぶさ2は、飛び散った岩石などの破片を避けて小惑星からいったん百キロ程度離れていた。二十五日に上空一・七キロまで接近し、午前十一時半すぎから一時間半にわたり表面を撮影してクレーターを探した。

 クレーターは、金属弾の目標点から十〜二十メートルほど離れた場所でみつかった。形ははっきりしないが、くぼみの最大径は十メートル以上あった。周囲の直径四十メートル程度の範囲が黒っぽく変化しており、噴き上がった岩石が薄く降り積もったとみられる。

 クレーター実験の研究責任者を務める荒川政彦・神戸大教授は「数メートルのクレーターを想像していたが、それ以上のくっきりした穴が確認できた」と成功を喜んだ。

 JAXAでは、クレーター中心にこだわらず、地下からの噴出物が広がっているとみられる範囲で、着陸に適した場所があるかどうか検討する。

 今後、りゅうぐうの軌道が太陽に接近して表面が熱くなるため着陸は七月までが限界。一〜二カ月かけて再着陸するかどうかを慎重に決めるという。

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