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【社会】

悩める渋谷 ハロウィーン、路上飲酒禁止を提言

昨年のハロウィーン当日、仮装した若者らで混雑する渋谷駅周辺=東京都渋谷区で

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 十月のハロウィーンの時期に東京・渋谷の路上で騒動を起こす若者らへの対応について、東京都渋谷区の地元関係者らによる対策検討会は十五日、中間報告を発表し、この時期に限り路上での飲酒を禁止する条例の策定などを区に提言した。長谷部健区長は六月の区議会定例会に条例案を提出する方針を示した。

 中間報告では、ここ数年のハロウィーンでの酔っぱらって騒ぐ、自動車を横転させるなどの行為を挙げ、「渋谷は安全な街というイメージを損ねた」と指摘。来訪者のうち仮装して来るのは三割で、他はその見物で来ているとし、集まる集団を「統一性のない烏合(うごう)の衆」とした。

 ルールやマナーを守った穏やかな行動を求めるとともに、路上での飲酒には不快に思う意見も多く、「必要なルールを定め、その実効性を担保するために必要な規制措置」を求めた。渋谷駅前の狭い地域に密集するために混乱もあるとして、代々木公園でのイベント実施の検討も促した。

 記者会見した元都副知事で竹花豊・検討会座長は「秩序も期待しづらく、対応は簡単ではない。誰かを罰しようというのではなく、区の強い意志を鮮明にする実効性を持たせたものを」と述べた。長谷部区長は「すぐに実行は難しいものもある。まずは条例策定を」と述べ、罰則の有無は区議会でも議論が必要とした。

 検討会メンバーで地元の大向地区町会連合会の大石隆士(たかひと)会長(85)は取材に「センター街の店からは、時期を限らずいつも規制をすればいいという声も聞き、気持ちは十分分かる。ただ、『渋谷はつまらない』と来てくれなくなるのも困る」と話す。

 渋谷センター街のあるチケット店は、通常は午後八時までだが、ハロウィーンの時は夕方になると人でごった返すため早く店を閉めるといい、「路上飲酒の禁止もいいが、もうちょっと落ち着いた感じにしてほしい」と求める。

 二年前のハロウィーンに仮装して訪れた品川区の大学生木村怜実佳さん(18)は「人が集まるから見てみたいなと来たけど、一回でもういいかな。万引もあったとツイッターで見たので、規制は必要かなと思う」と話した。 (神谷円香)

 

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