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【社会】

青酸殺人 二審も死刑判決 大阪高、裁筧被告側の控訴棄却

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 青酸化合物を使った近畿の連続殺人事件で、高齢男性三人の殺人罪と一人の強盗殺人未遂罪に問われた筧(かけひ)千佐子被告(72)の控訴審判決で、大阪高裁(樋口裕晃裁判長)は二十四日、死刑とした一審京都地裁の裁判員裁判判決を支持し、弁護側控訴を棄却した。

 控訴審は出廷義務がなく、筧被告は三月の初公判では法廷に現れなかったが、この日の判決公判には出廷した。弁護側は高裁判決を不服とし、即日上告した。

 弁護側は控訴審で一審同様、認知症が進行し責任能力や訴訟能力はなく、男性らの死因も病死などの可能性があるとして無罪を主張した。しかし樋口裁判長は、被害男性らの当時の生活状況などから、病死や自殺などの可能性を否定した一審判決に誤りはないと判断。被告が入手した青酸化合物を飲ませ殺害したと認めた。さらに「カプセルに青酸化合物を入れた犯行は計画性があり、状況判断もできている」とし完全責任能力を認定。一審で、どの被害者の事件の審理をいつしたかを答え、記憶も比較的良く保持していたことから、訴訟能力も欠如していないとした。

 二〇一七年十一月の地裁判決は「金銭欲のための犯行で悪質。認知症などを最大限考慮しても死刑を回避する事情はない」として求刑通り死刑を言い渡した。

 弁護側は即日控訴。今年三月の控訴審初公判で、認知症が重度だとして公判停止か新たな精神鑑定を求めたが、高裁は認めず即日結審した。この日も判決言い渡し前、弁護側が被告人質問の実施などを求めたが、却下された。

 

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