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【社会】

タイ拠点 ニセ電話詐欺15人 日本へ移送 全員逮捕

 タイ中部パタヤで三月、ニセ電話詐欺グループの拠点が摘発された事件で、現地警察に不法就労容疑で逮捕された日本人の男十五人が二十四日、日本に移送され、警視庁は詐欺の疑いで全員を逮捕した。

 十五人は同日早朝、バンコクの収容施設を出て、トラックに乗り込んだ。スワンナプーム国際空港に入った男らはフードなどをかぶり、マスクを着け、報道陣の問い掛けには終始無言だった。警視庁は既に捜査員約三十人をタイに派遣しており、十五人を成田、羽田の両空港に向かう二つの日本国籍の航空機に分けて移送。機内で順次逮捕した。

 逮捕されたのは、遠山康隆(54)、岩本颯(りゅう)(23)、池原誠二(33)の各容疑者ら。二十二〜五十四歳で、いずれも住所不定、職業不詳。

 逮捕容疑では、三月二十九日、大手IT企業のお客さまセンター社員を装い、福井市の自営業の五十代女性に電話で「有料サイトの料金未納がある」とうそを言い、市内のコンビニ店で買わせた電子ギフト券の番号を聞き出して、電子マネー三十万円分をだまし取ったとされる。

 警視庁は、日本国内にニセ電話をかける「かけ子」だったとみて、福井、福岡、富山の各県警と合同捜査本部を設置し、グループの実態を調べる。

 十五人は三月二十九日、タイ警察に逮捕された。タイ警察によると、十五人の本籍地は東京、大阪、福岡、佐賀、熊本、大分、宮崎、沖縄。被害者は北海道、東京、富山、福井、愛知、熊本などの計二百人以上、被害額は二億円以上とみられる。十五人はタイ警察に詐欺への関与を否定している。

 滞在していたパタヤの一軒家からはインターネット経由で通話するIP電話機約五十台とノートパソコン約二十台、ニセ電話詐欺のマニュアルとみられる書類などが押収された。  (福岡範行、バンコク支局・北川成史)

 

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