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【社会】

木更津に陸自オスプレイ配備伝達 佐賀空港の調整難航

陸上自衛隊木更津駐屯地で試験飛行する米軍のMV−22オスプレイ。陸自は同仕様の機体を導入する=2月26日、千葉県木更津市で

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 防衛省は二十四日、陸上自衛隊が導入する米国製の垂直離着陸輸送機V22オスプレイを、陸自木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定的に配備する方針を市側に伝え、理解を求めた。配備先の佐賀空港(佐賀市)の地元調整が難航しているため。暫定とはいえ、少なくとも数年間は拠点となる見通しで、地元は恒久化を懸念している。 (原昌志、山田雄一郎)

 原田憲治防衛副大臣と渡辺芳邦市長が二十四日、市役所で面談した。原田副大臣は、オスプレイ運用に必要な滑走路や格納庫が既にあり、離島防衛の専門部隊「水陸機動団」の拠点の陸自相浦(あいのうら)駐屯地(長崎県佐世保市)まで無給油で到着できることなどから、「暫定配備の最適地と判断した」と説明。「丁寧なプロセスを経ず、一方的な暫定配備は考えていない」と配備の正式決定には地元の理解が欠かせないことを強調した。

 渡辺市長は「市民の声を聞き、市議会、千葉県とも受け入れの可否を検討したい」と述べるにとどめた。

 防衛省は地元同意が得られれば、秋ごろにも仮の格納庫整備などに着手。来年三月に新たなオスプレイ飛行部隊を編成し、同駐屯地に配備させる方針。

 陸自は二〇一五年度からオスプレイの調達を始めた。昨年秋から順次、二一年度までに計十七機を佐賀空港に配備予定だった。佐賀県は昨年八月に受け入れを表明したが、配備に伴い買収が必要な用地を所有する地元の有明海漁協が、漁業への影響を懸念して反発、調整が難航している。

 陸自はすでに米国から五機を受領しているが、配備先が決まらなかったため、米ノースカロライナ州でこれら機体を使って操縦士や整備員の教育訓練を実施している。来年五月までの予定。仮に本年度内に佐賀空港の地元で合意が得られても、格納庫整備などに数年はかかる見通し。

 オスプレイは、プロペラの角度を変化させることで、ヘリの垂直離着陸機能と、固定翼機の高速・長距離巡航の飛行能力を併せ持つ。日本では米海兵隊や米空軍基地に配備されているが、開発時から重大事故が多発しているため、安全性への住民の懸念が強い。木更津駐屯地には米軍オスプレイの整備拠点がある。

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